【超初心者向け】メタバースって何? 参考書籍も

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・メタバースって大事そうだけど、なぜ?
・そもそもメタバースってなに?
・自分では、どう体験するの?

と、感じている方に向けた記事です。

「メタバースって何?」
「メタバースって今後なんで重要なの?」

この記事を読むと、上記の質問に答えられるようになります。

最近は「メタバース」という文字を見ない日はありません。

書籍もたくさん出ていて、インターネットの次の革命だ
なんて言葉も出ていますが、いまひとつ何のことかわからない。

まさに自分自身もそうです。

中小企業診断士として、日々企業の経営課題、とくにマーケティング課題の解決をお手伝いさせて
頂いているのですが、「メタバースのビジネス活用」の相談を受けるコトが増えてきました。

良い機会と捉えて、いちから勉強して
実際に「クラスター」という、プラットフォームでメタバースもはじめてみました!

超初心者でも押さえておくべき、最低限のポイントを整理していきたいと思います。

メタバースとは?

メタバースの定義はいろいろとありますが、

3D空間のある、デジタル上でコミュニケーションをするための場所

と捉えておけば間違いないと思います。

Facebook社のマークザッカーバーグ氏が「メタバースを作る会社になる」と宣言し、
社名を「Meta社」に変更しことから、一気に注目度が上がったと考えています。

新人研修を担当しているのですが、ここ2年で「メタバース」を活用したアイデアが増えた気がします。

メタバースの構成要素

クラスターという国内最大のメタバースプラットフォームを運営している
加藤直人氏は

メタバースの要素を

① 体験 
② デバイス(インターフェース)
③ 空間

に分けて整理をしています。

①体験:メタバースで何をするのか?

体験は、メタバース上のコンテンツを通して行います。

多種多様なコンテンツがありますが、代表的なものに
「ゲーム」と「イベント」があります。

エンタメ的要素のつよいコンテンツが先行していますが、
今後はますます様々な体験がメタバース上で行われることが予想されます。

旅行や教育、ビジネスなどコンテンツの拡充が現在も見られています。

コロナ渦で急速に拡大した、不動産のVR内覧もそのひとつです。

②デバイス(インターフェース):どう接続するのか?

メタバースと聞くと、VRを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、
必ずしもVRが必須というわけではありません。

PCやスマホ、ゲーム機もデバイス(インターフェース)になります。

それでも、VRヘッドマウントディスプレイへの期待は高まっており、
メタ社の提供する「クエスト2」はPCにつながずに単体で動作するVRデバイスで
3万5千円程度の価格で購入することが出来ます。

③空間:どこで体験するのか?

本来は、体験・空間・デバイスがすべて揃って本来のメタバースです。
けれど、現在狭い意味でのメタバースを言うとき、「空間」を指す場合がほとんど。

従来の2DでのWebやスマホアプリ空間と異なり、3Dで世界が構成されています。

現実と同様、上下左右360度視点を当てることが出来て、かなりの没入感を味わうことが
出来ます。

ユーザー自体が自由に自分の空間やコンテンツを作ることができることも特徴です。

メタバースが今後重要な理由

メタバースは、確かに今バズワードになっています。

しかし、盛り上がっては消えていった、今までのバズワードとは異なります。

なぜなら、背景に人間の「本質的な特徴」と「デジタル技術の進歩」が
重なり合ってできたという流れがあります。

・なぜメタバースは盛り上がっているのか?

今の盛り上がりを、
メタバースとWeb3という書籍の著者で、國光氏は「4つのトレンドが重なり合ったからだ」と表現しています。

①SNSの進化
②ゲームの進化
③XRの発展
④ブロックチェーン技術

①SNSの進化

TwitterやFacebook、instagramをはじめとしたSNS。

年齢に関わらず、ほとんどの方が使っているのではないでしょうか。

SNS盛り上がりの背景には、手軽にコミュニケーションを取りたいという人間の普遍的な欲求が隠れています。

そこに、通信技術の発展が重なり、いつでもどこでも接続可能な時代となりました。

②ゲームの進化

スマホが普及したことにより、ゲームの進化も見られました。

SNSの発展と併せて、通信環境が整うことで
「ひとりでやるもの」から「みんなでやるもの」へと変わっていきました。

本来デジタル上だけの友達は、難しいと言われていました。

共通の話題が乏しく、話が続かないのです。

しかし、「ゲーム」という共通の体験が、デジタル上の友達づくりを可能にしました。

今のゲームはコミュニケーションという、SNS的役割も担うものが多いです。

そして、今一番メタバースの概念に近いといわれているのも
フォートナイトやマインクラフト、あつまれ動物の森といったゲームの世界
だと言われています。

③XRの発展

XR(クロスリアリティ)とは、現実世界と仮想現実を融合することで現実にはないものを近くする技術です。
AR(拡張現実)/VR(仮想現実)/MR(複合現実)の総称となります。

このXRの発展が、世界への没入感を実現し、
メタバースの特徴である3Dの世界という特徴を存分に活かします。

コロナ渦で、「Zoom飲み」という言葉がはやりました。

自分も経験したのですが、飲み会の代替にはならないなという
感想を持ちました。

同じような感想を持つ方も多くいるみたいで、
今Zoom飲み会の機会は減っています。

では、どこが物足りなかったのか?

それは、相手が「そこにいる実感」です。

立体感を持った実感や、反応の早さなど
Zoomの画面という2Dのデバイスではやはり限界が
あります。

それを解決するのが、XR技術です。

※VRに向いている特徴を入れるか?

④ブロックチェーン技術

ブロックチェーンとは、取引をひとつのブロックにして行うことにより、
個体同士の取引を可能としました。

今までは、大きなプラットフォームを通して行われていた取引を
個人同士で行うことができます。

金融でいうと、銀行を通してしか資産の取引が出来ませんでしたが、
ブロックチェーンによって個人間の取引が可能となった。

この特性を応用したのが、ビットコインを代表とする仮想通貨です。

その技術を応用して、金融意外でも活用され始めています。

取引の履歴を追うこともできるので、デジタル情報がどう動いていったか?
も見えます。

と聞いても、ではいったい何なのか?が見えにくいと思います笑

要は、

このデジタルデータは「自分のモノ」という所有表明が出来るようになりました

なので、世界でひとつしかないデジタル資産を作ることができます。

デジタルデータは複製ができました。

なので、音楽や映像なども権利を主張することが難しく、
NetfrixやSpotifyに代表するような、サブスクリプションモデルが
ビジネスの基本となっていました。

デジタル上の所有表面ができるということは、
このデータは世界に5つといったことが出来るようになることです。

モノが複製できないと、需要と供給が生まれ、結果経済圏が生まれることになります。

代表的な例が、NFTです。
デジタルアートが高額取引されたニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。

権利や利益が一カ所へと集まっていく「中央集権的な世界」から、
適切に分配される「分散型の世界」への変化のきっかけとなる技術ともいわれています。

以上4つのトレンドが重なり合い、メタバースに注目が集まっています。

このトレンドは一過性のものではなく、「つながりを持ちたい」「実在感を持ったコミュニケーションを取りたい」「公平な世界になって欲しい」という人間の本質に基づく欲求の結果から出来ました。

なので、今後もこの流れは続いていくと思います。

今後の重要性について、WEB3と言う概念とともに見ていきたいと思います。

なぜ今後も重要なのか?

メタバースと合わせて、WEB3.0という言葉も聞くようになりました。
定義という定義もまだ確立されていません。

分散型インターネット/非中央集権型インターネットなど言われることもありますが、
今一つ理解しにくい印象です。

GAFAM(Google / Apple / FaceBook※現meta / Amazon / Microsoft)
などのメガプラットフォームに頼らずとも、
デジタル上での「価値交換」を誰でも自由にできること

という理解が、一番しっくりと来ます。

WEB1.0は閲覧の時代です。

デバイスの中心はPCで、
世界中の「情報を閲覧」できることに価値がありました。

WEB2.0は発信の時代です。

デバイスの中心はスマホにあり、
自分の考えを「世界にむけて発信」できることに価値がありました。

しかしGAFAMが提供するプラットフォームを通してではないと、発信が出来ません。
結果、情報と資金が集まり、GAFAMがあまりに強過ぎるという
問題が起こりました。

前述したブロックチェーンという技術も出てきたことで、大きなプラットフォーマーに管理されないWEBの可能性が見えてきました。
WEB3.0はまさしくその流れの上にいます。

WEB3.0は価値交換の時代です。
デバイスの中心となるのが、「メタバース」で
メタバースの中で価値を交換し合うことで、経済圏が出来上がって行きます。

WEB3.0におけるの組織としてDAOが注目されています。

DAOとは、自立分散型組織と言われ、
ブロックチェーン×ソフトウエアの考え方を用いています。

PJツール、お金を集めないクラウドソーシング
といった感じでしょうか。

・立ち上げに資金がかからない
・お金の代わりにトークンを使う

という特徴があります。

ポイントは独自トークン。

トークンとは、直訳すると「しるし」「象徴」といった意味です
仮想通貨などの暗号資産を指すこともあります

独自なトークンとは、大雑把にいえば独自の通貨や株式といったイメージです。

DAOを通じて行う、PJの成否がトークンの価値にも影響します。

このトークンを従業員、賛同者にくばります。

立案者も自ら保有しますが、ポイントは「持ちすぎない」ことです。

創業者だけが設けすぎない、ここが大きなポイントであり、株式会社との違い
でもあります。

DAOにおいては、「ビジョン」に対する思いの強さが重要になってきます。

体験してみた

今すぐメタバースを体験だけでもしてみたい!
という方。

参加するのに、仮想通貨の口座が必要なものもあったり、
ゲームの「フォートナイト」や「マインクラフト」「あつまれどうぶつの森」も、
遊ぶのに費用(ソフト代など)がかかったりとなかなかハードルがあります。

「クラスター」という日本発のメタバースプラットフォームがおすすめです。
※「クラスター メタバース」と検索すると出てきます。

準備する物は何もなく、無料で体験ができます。

私も体験してみました!

PCからでも、スマホ
5分くらいで登録がおわります。

自由度が高い

とにかく自由です。
自由すぎるほどに笑

なにもやることが決められていないからこそ、何でも出来る。

ワールドと呼ばれるいくつもの「世界」のプラットフォームになっていて。

ゲームで遊ぶ世界もあれば、カフェでお話をする世界もある
ただただ美しい空間がひろがっている世界もあります。

その世界に行き、その場に居る人とコミュニケーションをとっても良いですし
自分オリジナルの世界を作ることも出来ます。

イベントがおもしろい

時間が指定されていて

ビジネス系からエンタメ系まで様々なイベントがよういされています。
※もちろん自分がイベントを開くことも出来ます。

一緒に聞いている人の様子もわかり、かなり新しい体験でした。

なにより、時間指定のリアルタイム性がワクワク感ありますね。

まとめ

以上、簡単ではありますがメタバースの基本の特徴を記載させて頂きました。

メタバースでは何をするのか?について自分なりの解釈は

ユーザーとして:嬉しい体験をする場

メタバースは「体験」「空間」「デバイス」から成り立ちます。

中心は「体験」であり、それはコンテンツです。

そのコンテンツも、エンタメだけでなく教育やビジネスまで広がりを見せております。

ユーザーとしては、

「楽しかった!」
「ためになった!!」
「発見があった!」

といった、まさに「嬉しい体験をするため」がメタバースを使う理由になると思います。

クリエーターとして:嬉しい体験を提供する

クリエーターとは、才能や特殊の技術を身につけた一部の限られた人が慣れる職業のイメージでした。

メタバースの大きな特徴として、自分の好きな「世界」を作れることです。

浸っていたいと思う世界観
やってみたいと思うコンテンツ

を作れるかどうか?がビジネスの成否をわけます。

メタバースの世界で大事だと思う2つの力

Web3の時代二入り、好きな世界をつくること、その世界を広げることが誰でも出来る土台が整ってきました。

嬉しい体験をつくるには、「ビジョンを描く力」「共感してもらう力」が大事になってくると思います。

ビジョンを描く力=妄想力

WEB3、DAOの話でも出てきましたが
これからは、資金力ではなく、ビジョンを描く力が大事になってきます。

ビジョンを描く力には妄想力が大切です。

こんな世の中にしたい!
こんな不満を解決したい!

こんな面白いことを思いついた!

などなど。

メタバース上の世界は、リアルでは考えられないようなことが
可能になります。

それだけに、どれだけわくわくさせることが出来るか?
が大きなポイントになってきます。

共感してもらう力=キャラ力

ただ妄想するだけでなく、実現をしていくためには
多くの人の協力が必要となります。

共感力には、その人のもつ[キャラ力]がポイント

応援したくなるキャラにはどのような要素

・ビジョンに対する思いの強さ
・誠実さ
・ユニークさ

デジタル上のアバターであろうと、
複数のアバターを使い分けることが出来たとしても、
[人]であることは変わりません。

だからこそ、その背景にある倫理観は重要になってくると思います。

参考書籍

最後に、もっと知識を深めたい方に参考になった書籍を紹介します

「メタバース さよならアトムの時代」 加藤直人著

クラスターを運営しているクラスター者の加藤直人氏が書いた本です。
メタバースの教科書とも言える内容で、非常にわかりやすくまとまっています。

最初の一冊に最適です。

「メタバースとWEB3」 國光宏直著

WEB3について、今出ている本の中で一番わかりやすい本だと思います。
WEB3とメタバースの関係、NFT、DAOの関係など
非常にわかりやすく整理されています

「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」 佐藤航陽著

メタバースの特徴として、自分の好きな世界を作れる
ということもあげられます。

作り手にまわることの素晴らしさを実感できる、夢のある本です

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