【中小企業診断士】養成課程の診断実習とは?

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 中小企業診断士の養成課程の主役は診断実習です。

・診断実習とはどのような感じなのだろう?
・すごく大変そうなイメージがある
・役立つツールが欲しい

特にまだ実習を行っていないと、このような疑問は思い浮かびますよね。

そしてネット上にも、あまり情報がありません。

そこで、マンパワーの養成課程に通った経験から診断実習のポイントを記載したいと思います。

この記事の内容

・診断実習の全体観
・「大変なところ」と「克服方法」
・診断実習のメリット

診断実習で得た知見は、そのまま実務で活用できるものばかりです。

私自身、診断実習時に作り、いまでも使っているツールがいくつもあります。

実務補修の全体観

実務補修は約3週間ほどのスケジュールで行われます。

全体スケジュール

  • 事前準備
  • トップインタビュー
  • 現場調査
  • 報告書作成
  • 最終プレゼンテーション

といった流れで進んでいきます。

それぞれ、7~8名のグループに分かれて進行していきます。

全部で5回開催され、製造業・サービス業それぞれの業界の実際の中小企業のコンサルティング業務を行います。

大事なポイント

全体仮設を立てる

事前準備の段階で、仮説を立てグループで共有しておくこと。

これが大事です。

とくに時間も少ないので、この仮設をいかにたてられるか?

がポイントです。

下記のような考え方がポイントです。

全体仮設

この仮説を検証するために、

トップインタビュー / 現場調査 

を活用していきます。

ちなみに仮説を立てるときに役立ったフレームを下記記載致します。

実際の実習時に活用しました。

全体仮設②
全体仮設③

役割分担

7名のメンバー、年齢も職種もことなりキャラクターもそれぞれです。

だからこそ、役割分担をしっかりとして進行することが大事です。

リーダーとサブリーダーが、全体戦略を決めて

・マーケ
・財務会計
・オペレーション

の各種戦術をたてていくようなイメージです。

大変なところと克服方法

私が、実習時に大変だと感じたことを下記共有します。

起こる可能性が高いところですので、克服した方法も合わせて記載致します。

意見がまとまらない

個性豊かなメンバーが集まっているので意見がまとまらないこともたたあります。

それぞれが自身の経験などを語りだすと、なかなか厳しいです。

克服方法:理論に立ち返る

理論を一次試験と授業で学んでいます。

この共通認識を持っているのは非常に強いです。

議論が紛糾したら理論に戻る

ここを大切にして切り抜けました。

情報がたりない

結論までのストーリーは作ってみたものの、情報が足りないことが発覚したことがありました。

論理性が非常に大事なので、頭を抱えました

克服方法:追加現場検証

正攻法でいくしかありません。

私たちは追加で現場に出させた頂き情報を集めました。

ただ、追加で現地にいくことが難しい場合もあります。

そんなときは、無料のネット調査やオープンデータを一部活用するなど、取得できる方法で不足分を補います。

診断実習のメリット

診断実習は、そのまま実務といっても過言ではありません。

そこで得られる知見はまさに実務で役立つ武器になります。

メリット①:PJマネジメントの基礎がみにつく

複数のメンバーをゴールへと導く力は、プロジェクトマネジメントそのものです。

目標を設定し、スケジュールをひき、要素を洗い出して、役割分担していく工程を実習を通して身に着けられるのはメリットです。

メリット②:生の企業の課題が見える

実習は実在する中小企業を相手に行います。

問題はその企業の存続の影響するものです。

教科書だけでは見えてこなかった企業の実像が、実習をとおして実感することができます。

メリット③:思考ツールが増えていく

実習に参加する仲間は、様々な業界で活躍する現役ビジネスマンです。

自分がもっていないスキルを持っている人が沢山いました。

演習では出てこなかった、スキルを見ることができて、それをマネする機会が実習です。

実際に、大手のシンクタンクに勤めている同期のかたの整理の仕方は、今でも活用しています。
※バランススコアカードという考え方です

まとめ

診断実習は、今後の実務で使えるヒントが詰まっています。

特に、

仮設思考×プロジェクトマネジメント

が実践で身についていきます。

大変な局面もありますが、是非とも乗り越えて頂きたいです。

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