・なんだか最近、世の中が大きく変わりそうな予感がある
・大きくはどのように変わって行くのか?ざっくりと理解をしておきたい
ふと、こんなことを感じることはありませんか?
私は結構あります。。
ざっくりでも良いので大きな流れを知りたい。
色々と調べるうち
「お金2.0」という書籍と出会いました。
少し前に出た書籍なのですが、ズバリ今の状況を言い当てていました。
・何がどう変わるのか?
・なぜ変わるのか?
といった、モヤモヤに答えてくれました
本日は、その内容をベースに変化の流れを大きく見ながら
・では、どうすれば良いのか?
の考察もふくめて、記載します。
結論
何がどう変わるのか?
・資本主義から価値主義へ変わる
なぜ、変わるのか?
・経済の中心である「お金」の役割が変化しているから
では、どうすれば良いのか?
・自分自身の価値と向き合い、磨く
価値主義とは何か?
価値主義とは、その名の通り、「価値」を中心においた世界のことです。
そもそも、お金(資本)の役割は「価値」を保存したり、交換するために使うものでした。
しかし、お金(資本)自体が価値を持つようになり、世の中の中心になっていき資本主義と呼ばれるようになりました。
これからは、お金などの「資本」に変換される前の「価値」を中心とした
世界に変わっていきます。
・SNSなどで、フォロワーの数が影響力の理由になっている
・楽天ポイントなどをはじめとする、企業による経済圏が出来ている
・トークンと呼ばれる、通貨の役割になる独自なモノが出始めている
ことなど
その傾向は随所に見られています。
「価値」を最大化することで、お金にもお金意外のものにも変えることができる
選択肢が増えることになります。
価値とは
価値とは、その場面において利益があること
いろんな場面で捉え方が微妙に異なります。
たとえば、
経済面では実用性に重きが置かれる
精神面では倫理観(真善美など)に重きがおかれる
価値観という言葉あるように、
その側面に重きを置くのか?どんな内容に価値を感じるのか?
など人により異なることは、生活していてよく感じますよね。
・価値は3つに分類できる
①有用性②内面性③社会性がある
①有用性
役に立つか?といった視点から考えた価値です。
利用出来たり、儲かったり、ビジネスで最も大事にされます。
お金に変えることができるか?ということが大きなポイント
でその視点で交換されていきます。
個人でいうと、スキルなどビジネスでの活用を想定し
稼げる力などと表現されることがありまます。
②内面性
愛情、共感、興奮、信頼など、実生活に直接役に立つわけではないけど
人の感情面にとって大事な役割を示す価値のことです。
有用性とは切り離されて考えることが多いことが特徴です。
③社会性
個人ではなく、社会全体の持続性を高めるような行動で生み出された価値を指します。
※慈善活動やNPOなど
社会的な価値は長らく「コスト」として捉えられてきました。
しかし昨今、SDGsに起因して、社会的責任がビジネスにおいても強く求められるように
なってきました。
資本主義の問題点
資本主義の問題点は、
3つの価値のうち①の有用性のみを価値として認識してきたことです。
ブラック企業などはその典型例ではないでしょうか。
今までは明らかになってこなかった事実も、SNSの発展により全て明るみになる時代です。現在は②と③を無視できない状況になってきています。
価値主義は①から③全てを同等に取り扱います。
資本主義から価値主義とは、今までの流れを分断するのではなく、
これまでの資本主義では、対応仕切れなかった部分も
テクノロジーの力を駆使してカバーしていくイメージです。
なぜ価値主義へと変わっていくのか
お金がパワーを持った背景
先物述べましたが、お金は価値を保存・交換するための手段です。
大昔は、宗教や身分が中心の世界でした。
革命が起こり個人が自由に人生を選択できるようになりました。
産業革命で農業から工業へとシフトが起きると
「労働でお金を得る労働者」と「お金を使って活動をする資本化」にわかれました。
身分からお金へのパワーシフトです。
お金はもともと手段のひとつでしたが、
価値をどう提供するかより、お金からお金を生み出す方が
効率的だと考える人が出てきました。
この考えが発達して出来たのが、現在の金融市場です。
まさに、手段の目的がが起きて
お金を稼ぐこと増やすことのみに集中しはじめた。
その結果、
3つの価値のうち、
お金への換金効率の良い①有用性に集まり、②と③がおざなりになりはじめました。
中央へと権力が集まるように
パワーシフトが起こると、そのパワーを管理していこうという流れが
生まれます。
お金を管理する場所として、生まれた中央銀行もそのひとつです。
中央に集権することにより秩序が守られます。
組織でも、必ず中央に管理者が存在し、そこに情報と権力を
集中させることで、何か問題が起きたときにもすぐに対応できる体制を
作ってきました。
これが最も効率的だからです。
そして、近代社会が「情報の非対称性」を前提に作られている事実がありました。
リアルで情報共有するには非常な手間がかかる。
なので「ハブ」となる機能をつくり、ハブが全体を回してきた。
そのこと自体が「価値」でした。
中央集権から分散型へ
今はスマートフォンを持ち、常時繋がっている状態です。
そして、いつでも、どこでも、誰でも情報が取得できる状態でもあり
「情報の非対称性」はとても少なくなりました。
すると、情報を流通させ、全体を機能させる「ハブ」の必要がなくなり全体がバラバラに分散したネットワーク型の社会になっていきます。
情報やものの仲介だけでは価値は発揮できなくなり
独自に価値を発揮することが大事になります。
まさに、今がそのような状態だと言えます。
シェアリングエコノミー
社会が常に繋がり分散している状態で出てきたのがシェアリングエコノミーです。
・ドラーバーと乗客をつなげたUber
・空き部屋と旅行者をつなげたAirbnb
・いらないモノと欲しい人をつなげたメルカリ
上記のサービスが有名です。
そしてどれも、中央で管理するモノが不在です。
これらは、個人が余ったリソースを直接的に共有しあうことで
コストの削減というメリットがあります。
常に繋がるネットのおかげで可能となりました。
トークンエコノミー
トークンとは仮想通貨の根っこで使われているブロックチェーン上で流通する
文字列のことを指しますが、まだ定義付けされていません。
※仮想通貨もトークンです
トークンエコノミーは特定のネットワーク内で流通する独自の通貨をトークン
として生産者が発行して、完全に独自の経済圏を作り出すことができます。
経済圏がネットワークの中で完結していることが、
既存のビジネスモデルとの一番の違いです。
通常のビジネスモデルは、国家が通貨発行者として存在するので
「通貨発行者」「生産者」「消費者」が区別されていますが、
トークンエコノミーではその3者がすべて繋がっています。
このトークンエコノミーがシェアリングエコノミーをさらに推し進めました
トークンエコノミーでは、発行者はトークンをもって経済圏の参加者の利益を
最大化させる義務があります。
独自のトークンを発行しても、参加するメリットがないと誰も参加してくれませんし
信用を失えばトークンを売却して経済圏からすぐに出て行ってしまいます。
トークンエコノミーは、参加者が増えれば増えるほど経済圏としての価値が上昇する
「ネットワーク効果」が働きます。
参加者が増えることで、そのトークンでの支払いを許可してくれる店やサービスも
増えて、利便性もたかまりますし
持ち続けることで、価値が上昇すると思う参加者はトークンを持ち続けてくれます。
トークンは現実世界の何かと結びつけることにより、それ自体の価値を可視化できます。
発行する人間が自由に設計することが出来て、その種類は大きく3つに分けられます
①通貨型トークン
何かの支払いに使える決済手段としてのトークンです。
楽天ポイントやTポイントなどの、ポイントシステムのイメージが近いですね。
②配当型トークン
特定のサービスや機能で上がった収益の一部を、トークン所有者に分配していくような
トークンです。
既存の株式や金融商品と近く、今後金融取引上の規制が適応されることが予想されます
③会員権型トークン
トークンを保有している人が特別な割引や優待を受けられる、会員権型のトークンです。
そのトークンを保有している間は特別な優待を受けることができます。
ファンクラブや株主優待が近いイメージです。
ちなみに、最も規模が大きく成功しているトークンエコノミーは
ビットコインだと言われています。
・自律分散
世の中に膨大なデータが溢れたことで進む「自動化」
ネットワーク型社会に移行することで起きる「分散化」
という大きな2つの流れが今後重要になります。
そこで着目されているのが「自律分散」という考え方です。
自律分散とは、全体を統治する中枢機関を持たず、自立的に行動する各要素の
相互作用によって全体として機能する仕組みだと定義されています。
自然界と同じように、絶対的な支配者や管理者がいるわけではなく
個人がバラバラに行動しているはずなのに、うまくバランスする
というイメージです。
インターネットやビットコインが典型例です。
ブロックチェーンなどの技術が中央集権的な多くの組織や事業やシステムを
分散し、ディープラーニングなどの自動化技術が人間の代わりに全体を自動最適化する
ように動き、自律分散された方が次世代の型になる可能性があります。
これから大事なこと
自分の価値をあげる
自分の価値も①有用性②内面性③社会性で捉えてみるところから
はじめてみてはいかがでょうか。
そして、①の有用性=スキルに着目されてきた世の中ですが、
②内面性や③社会性にこそ大切になってきます。
自分の中にビジョンを持つ
「価値主義」な社会にはいろんな選択肢があり、自分で自由に選択可能な世の中になります。
だからこそ、自分の「判断軸」が重要になります。
その判断軸を持つためにも、目指したい「ビジョン」を持つことが大切です。
これからの経済はどうなっていくのか?
WEB3やメタバースなど、今世間を賑わせている言葉との親和性も非常に高い
書籍になっています。
さらに深堀をされたい方は、ぜひ読んでみてください。
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