こんにちは、みなもとです。
2022サッカーW杯、最高でしたね。
日本代表もドイツ、スペインの強豪を破り、グループリーグを突破しました。
ベスト8には一歩届きませんでしたが、4試合存分に楽しませていただきました。
小学生だった1998年のフランスW杯から、リアルタイムでW杯を見続けています。
決勝の試合に関して言えば、間違いなく一番面白い試合でした。
選手たちを見ていると、自分も頑張ろうという気持ちになりますよね。
観戦後のポジティブな気持ちを、日常にどう活かしていくのか?
サッカーとビジネスは、似ているところも多いと思っております。
今回のW杯を観て感じた、日常活かせるキーワードを共有したいと思います。
サッカーW杯から読み解く、仕事に活かせるキーワード7選
キーワード①
勝負のポイントは、「上手くいかないときに踏みとどまること」と「上手くいっているときに決めること」
今回のW杯、日本はドイツ選とスペイン戦で前半の悪い流れで崩れず、後半の良い流れで点を決めきり勝利しました。
悪いときに崩れず、良いときに決めることは、仕事でも意識すべきポイントです。
仕事で大事なことは、成果を出すことと致命的なミスを犯さないことだと思います。
※致命的なミスとは、チャレンジした結果大失敗したといった意味では無く(これは全然OK)
初歩的なミスが重なり致命傷になるイメージです。
モノゴトには、流れがあり、「うまくいっている」と感じるとき、「うまくいっていない」と感じるとき、両方あると思います。
仕事がスムーズに先進み、周りの評価も上場な時、そこでしっかりと決めきることが大事です。
最終の成果まで出し切るイメージですね。
上手くいっているときは、意外と気が抜けがちで詰めが甘くなるので、注意が必要です。
逆に、何をしても裏目に出て上手くいかないときもあります。
そんな時に自暴自棄になって思考停止すると、信じられないミスを引き起こすときがあります。
悪い流れのときこそ、より丁寧に、ひとうひとつ小さくても目の前のことを着実に行う姿勢が大事です。
まずは、「いまはどのような流れか?」を自覚するところからですね
キーワード②
オプションの重要性
ドイツ戦とスペイン戦はともに、前半と後半で戦い方を変更して戦い勝利しました。
ひとつの型に何でもあてはまるのではなく、場合によってやり方を変える、オプションを持つことは仕事においても大事です。
なぜなら、似たようなテーマでも、状況は千差万別で、前にうまくいったやり方が次に通用するとは限らないからです。
たとえば、私は商品開発のワークショップをお客様と実施することが多いのですが、似た業界、規模も同じであっても、組織の風土はそれぞれです。
自分から積極的に発話をする風土、慎重に発話する風土など。
自分から積極的に発話する風土だと、こちらは話題のきっかけを提供するだけで、どんどん話が展開していきます。
一方、慎重に発話をする風土だと、そのままだと活発な議論はおきにくいです。
しっかりと議論がおきる型を用意し、丁寧にファシリテーションする必要があります。
このように、状況に併せて、やりかたを変えることが、成果につながります。
状況とやり方をセットにした引き出しをどれだけ持てるか?がポイントです。
キーワード③
試合で使う場面を想定しながら練習する
W杯がはじまるにあたり、いくつかのサッカー関連の本を読みました。
その中で、日本代表守田選手の「ずる賢さという技術」という本がとてもおもしろかったです。
その中で「試合で使う場面をいつも想定しながら練習している」という言葉がありました。
なので、試合で使わなそうなことを練習するのが大嫌いだと笑
これは、自己研鑽にとってまさに至言だと思います。
自戒を込めて言うと、勉強しているということ自体に満足をしてしまいがちです。
一番わかりやすいのが、本からのインプットです。
はやりのトレンドワードについての解説本を一通り読み、満足する。
本を読むこと自体にも意味があるのですが、実践を意識することで、より効果的な読書ができると思います。
「本を使う」という意識から持って行きたいですね。
キーワード④
サッカーの公式を創る
こちらも、守田選手の本からですが「サッカーの公式をつくる」という言葉に衝撃を受けました。
守田選手は数学が好きらしく、なのでサッカーにも公式があるのではないか?と考えたようです。
そして、試合で起こりうる状況とアクションを暗記しています。
サッカーはなにが起こるかわからない深く不確実性が多いからこそ、仮説をたてる。
仮説があると、指針ができる。
ビジネスもとにかく不確実性が高いです。
だからこそ自分なりの公式をつくる必要がある。それが仮説だと思います。
だれでも正解はわからないからこそ、こうじゃないか?と意思表示できることに価値があると思います。
PJでも会議でも、進む方向性を示してくれる人がいないと崩壊してしまいます。
リーダーシップを取るために、必要なスキルが仮説立案力ではないでしょうか。
公式は一度つくったら終わりでは無く、仮説→検証を何度も経た上で形作られてきます。
そのサイクルこそが成長につながると思います。
キーワード⑤
クールな頭とホットな心
W杯を見ていて思ったのは、冷静さと情熱のシナジーです。
驚くほど冷静に状況を把握しながらも、局面で熱さを感じさせる。
決勝のアルゼンチン代表を見ていて思いました。
「やりたい」「成し遂げたい」という強い思いは必要ですが、「ではどのように?」「本当に必要か?」といった、一歩引いた冷静考えも同時に必要です。
どちらもかけると上手くいきません。
「思い」が無いと、動く動機が薄いのでなかなか前に進まないし、「冷静な考え」が無いと、具体化できません。
企業内で頻発している「新規事業」系のPJがまさにこれにあたります。
やらされ仕事だと、間違いなく上手くいかず、個人の熱量だけだと社内が通りません。
心は燃やしながらも、浮き足立たない。
冷静な判断ができるように、クールさも保つ。
冷静な考えは後天的に学ぶことができます。
いわゆるロジカルシンキングですね。
しかし、最後の一歩、微妙なところを勝ちにもっていくのは、論理では説明できない心です。
決勝のアルゼンチンには、それがあったと思います。
派手に燃え上がらせ、周りに着火するよりも、地熱のように体の軸を熱く、周りをじわじわと暖めるような存在。
そんな姿を目指したいです。
キーワード⑥
プロセスにファンがつく
サッカーは結果だけでなく、結果に至るプロセスを楽しむスポーツとも言えます。
ブラジルの試合は、最高におもしろいです。
ドリブル、パス、シュートひとつひとつが芸術作品のようで、90分見続けていても、まだ見ていたいと思えるほどです。
プロセスをどう楽しませるか?という視点はビジネスにおいても重要事項になってきます。
なぜなら、結果につくファンよりも、プロセスにつくファンの方が、長期に良好な関係を築けることが多いからです。
プロセスにファンがつく例として、アイドルがあります。
いわゆる「推し」ですね。
今までは、完成品としてのステージを見てファンになるという構図でしたが、最近はオーディションの段階から、ステージに至る背景を見せるようになってきました。
そこでの頑張りや思いなど、アイドルに至るプロセスでファンがつくられています。
今回のW杯でも、JFAは「TeamCam」という日本代表の裏側を、YouTubeで公開しています。
日本を出国する様子や、練習、ミーティングなど普段は見られないシーンを見ることが出来ます。
自分も、「TeamCam」を見たことで、選手のW杯にかける思いや、そのために真摯に練習に打ち込む姿を見て、胸が熱くなり、より応援したい気持ちになりました。
結果でなくプロセスにファンがつくということを、実感する体験となりました。
キーワード⑦
心が動く体験
国をかけて勝負をする、4年に一度、そこにかける思いと一秒まで諦めない姿は日本代表戦でなくとも心が動きます
心が動く機会をいかに創れるか?が日々の生活を豊かにしてくれるポイントだと実感しました。
感動という言葉も「動く」という文字が入っていますね。
ただ、心が動くというのは、疲れや失望とも隣り合わせです。
日本代表が負けたときの手のひら返し批判にもそれは現れています。
とくに大人になると、疲れや失望を避けるために、予防線をはること(斜に構えて、応援しない)も出来てしまいます。
たまには、失望するかもしれないけど、思いっきり応援する機会をつくってみようと思っています。
まとめ
W杯を通じて感じた、ビジネスにも活きるキーワードを見てきました。
今後、最も重要になることは「心を動かす」体験をどう創るか?だと思います。
人は、心が動いたときに、意識と行動に変化が現れます。
この「行動変容」こそ、ビジネスにおける最重要キーワードです。
それはエンターテイメントに限ったことではなく、期待を大きく超えたり、自分のなかで隠れていた気持ちを思い出させてくれたり、人の本能に語りかけることで、心を動かすヒントが見えてくると思っています。
人の心を動かすには、自分の心が動く体験をすること。
W杯は、多くの人にとって、その体験になったのではないでしょうか。
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