【世界史を学びなおす】全体感の理解に役立つ本の紹介

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ビジネスに役立つ教養を身につけたい

そのとき、必ず出てくる教養が「世界史」です。

偉人の考えをヒントにしたり、成功や失敗から教訓を得たり
世界史からはビジネスのヒントをたくさん見出すことが出来ます。

どちらかと言うと、ナポレオンやカエサルといった偉人、
大航海時代や2つの世界大戦といった出来事。

スポットにフォーカスが当たりがちで、なかなか全体を理解するのが
難しいのが現状です。

実際に、慣れ親しんだ世界史Bの教科書も舞台や年代がクロスして
出てくるので全体理解がしにくくなってています。

「世界史の全体を掴む」系の本も、なかなか複雑です笑

自分自身、世界史の全体感を掴みたいと常に思っていました。

10冊以上、世界史の本を読んだ中で

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」と言う本が一番わかりやすかったです。
頭の中に、世界史の全体地図がつくれたイメージです。

偉人の歴史や、特徴的な出来事の理解度が深まり
新たな見方も出来るようになりました。

この本をベースに、世界史学びなおしのイメージと、気が付いたことを書いていきたいと
思います。

世界史を「11のブロック」で理解する

世界史11のブロック(出典)一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

学びなおしのこつは、世界史を「全体のストーリー」としてとらえることです。

A→Bと流れがわかりやすいので、モノゴトの背景がしっかりと理解できます。

中世までは、別々に流れていた時間軸が「大航海時代」により、世界史として一体化していくところはダイナミックで知的興奮を覚えました。

ナポレオンっていつくらいだっけ?
など、有名だけど意外とぼんやりとしている箇所を把握することが出来て
かつ背景がわかるので理解も深まります。

世界史の全体感を眺め、気がついたこと

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」を読んで、気が付いたことがあります。

これは現在のビジネスの世界でも、通用する教訓ともいえるのではないかと思っています。

トップには2つの要素が必要

トップに必要な要素①:勝つこと

まずは、領土を拡大するために他国との戦に勝たなければなりません。
事実「強い」王が有名な王として今も名を残しています。

特に領土を最大限まで拡大させること=国の繁栄としt描かれることが
多いです。

アレキサンドロス大王、カエサル、ナポレオンなどがイメージしやすいです

トップに必要な要素②:治めること

そして、勝ち取った領土を含めた国を平定しなければなりません。

しかし領土を大きくしたリーダーは、独裁的な体制になることが多いです。
実力もあり、結果もついてきているので、当然といえば当然と言えますね。

国をつくるグランドデザインは素晴らしいけれど
自分の思うように運営しようとするあまり、暴君化してしまうイメージです。

キングダムでも有名な「始皇帝」や隋の「文帝」がそうですね。

そしてそのことによる不満から、ほころびが出るというパターンが本当に多いです。

これ現代の企業社会でも言えるのではないでしょうか。

ベンチャー企業が大きくなることにより、創業者メンバーと途中入社の間に溝ができて、
なかなか上手くいかなくなる

といったイメージです。

ローマ帝国の最盛を気づいたと言われる五賢帝のなかでも、
中間に位置する守りの「ハドリアヌス」、人格者として名高い「アントニヌス・ピウス」
などがおさめる力があったのではないかなと思います。

運と実力

実力とは、まぎれもなく①勝つことと②おさめることです。

しかし、実力だけでは繁栄を実現させることが出来ないのが
もどかしいところ。

運も大事になってきます。

運とは、国としての土台が出来ているかどうか?が大きいと思います。

ひとつは漢です。
漢字に代表されるように、中国でも有数の繁栄国です。

その国の土台を作ったのが、始皇帝の国としてのグランドデザインです。

始皇帝が気づいた秦は、国民や家臣たちからの不満の声で長続きしませんでしたが、
国としての土台がしっかりとしていたからこそ、その土台の上で漢は長期に栄えていきます。

そこに、王としての能力が抜群に高いと、それこそ歴史に名を残す国となります。
それが「唐」です。

唐の王は、「太宗」で中国の歴史上有数の名君だと言われています。

その唐も、前の隋が気づいた国のシステムと大運河をベースに安定した
国を築きました。

その大運河をつくった、煬帝は中国きっての暴君として名を残しています。

その大運河をつくるのにはとてつもない労役と資金が必要で
だからこそ、歴史上の皇帝はそれをやってこなかったようです。

そこを無理矢理に実現してしまったことが、暴君と呼ばれる所以となってしまったようです。
その土台を活用し名君と呼ばれた皇帝も存在したことに(もちろんそれだけではないですが)
皮肉を感じます。

引き際の難しさ

勝っているときこそ、引き際を考える大切さが大事。

ここを見誤ると国が滅亡したり、自らの身を危ういモノにします。

その代表的な例が、フランスのルイ14世ではないでしょうか。

フランスの栄光の象徴・太陽王ルイ14世。

ルイ14世は5歳で即位しました。
しばらくは宰相のマザランが代わりに政治を行いました。

マザランは貴族の権限を削り、王の権力を強化しました。
それに反発しフロンドの乱が起きますが、貴族内の内部分裂なども起きて鎮圧されます。

これは、マザランの後に親政を開始したルイ14世にとって大いにプラスに働きました。
口うるさい貴族を処分した上体で統治を開始できたので。

絶対王政の最盛期。
そのことを象徴する「朕は国家なり」という言葉も残っています。

しかし本人は、戦争好きの戦争ベタ、緒戦は勝っていても引き際がわからず、戦争を継続するうちに戦況が悪化し、最終的に不利になるということが多々あったようです。

結果財政難に陥り、王政が無くなっていくフランス革命へと繋がってしまいました。

調子の良いとき、勝っているとき、こそ
客観的に周りを見渡す必要がある。

これは、歴史に証明されてきた教訓だということがわかります。

日本も世界史のなかのひとつ

世界史の全体感をみていると「日本史」もまた違った視点でみることが出来ます。

より視座を上げた見方になります。

たとえば、元寇がいかに「奇跡」だったかも痛感します。

当時の元は世界でもっとも大きい国で、その国が交渉をしにきたという
事実だけで震え上がる気持ちです。

転校の荒れも、一度でなく二度という点が奇跡です。

どこにも植民地にされなかったというのは、まさに運の影響するところも
大きかったのだと思います。

日露戦争の見方も変わりました。

大国であるロシアがなぜ日本を狙ってきたのか?

ロシアの「凍らない港」を求めた南下政策を行っていました。

しかし西は、フランスとイギリスの直接影響が大きく何度も阻止された。

なので、西から東に路線を変更をした結果日本の領土が着目された
という背景をみると非常に理解が深まります。

そして、日本の一致団結、明治維新の名残、海軍の画期的な戦術と、日本の力にフォーカスをあてて語られがちですが、ロシアの南下を阻止したい英国の協力な後ろ盾が勝利の大きな要因となった事実にも気づかされます。

まとめ

「タテ」と「ヨコ」の視点で理解が深まる

タテは時代の流れです。

この「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」は、
タテの流れが非常にわかりやすいです。

タテを理解すると、モノゴトの因果関係がわかり、覚えようとしなくても
すっと頭に入ってきます。

ヨコは同時代の諸外国のことです。

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」は主役となる国を固定していて、
その国と別の国という関係性で描かれていきます。

主軸がはっきりとするので、比較して考えられるコトも出来て理解が深まります。

また視点を変えると、見え方も変えることもあり、モノゴトの背景がより鮮明になっていきます。

この「タテ」と「ヨコ」の考え方は、モノゴトを理解する、考える上で非常に役立つと思います。

教訓の本当の意味がわかる

世界史のストーリーを読み込んでいると、教訓が生まれてきた理由がわかります。

上手くいくときに、少なからず「偶然」の要素が入りますが、
上手くいかないときは、必ず「必然」の要素が入っています。

とくに、下記3つの教訓が大切だと思いました。

①「調子の良いときこそ、気を付ける」
引き際やゴールのイメージがないと、どこまでも戦いを続けてしまい
コストや人材不足、反発を生む

②「相手の立場に立って、考える」
自分本意の考えのみで、モノゴトを推し進めると、周りが見えなくなる

③「学ぶ姿勢を、持ち続ける」
失敗から学ぶ、過去から学ぶ、他国から学ぶ

歴史はおもしろい
なにより、歴史はおもしろいです。

個別には知っている「有名な偉人」、「特徴的な出来コト」、その「つながり」を知ることでさらにおもしろく感じることが出来ます。

今回読んだ「一度読んだら忘れない、世界史の教科書」は世界史の全体のつながりを
知ることができます。
※「流れ」を重視してるので、年号が出てこないのも特徴的です

もう一度学び直したいと思う方、ただただエンタメとして楽しみたい方 
ご一読してみてはいかがでしょうか?

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