「最近、仕事でまとめ役になることが多いけれど、自分にはリーダーシップが無いので不安」
「そもそも、リーダーってすごい能力を持った限られた人だけがなれるんじゃないの?」
そんな悩みを抱えている方に向けた記事になっています。
「リーダーシップは後天的に身に付けられる」
「身に着けるための具体的方法」
について解説をしていきたいと思います。
今回参考にした本
「誰もが人を動かせる!」
リーダーシップとは
リーダーシップの本質は、「人を動かす力」です。
グループ全体としてベストに近づくように人々を動かす力。
グループの目的を達成する確率を高める力。
人を動かし、目的に向かって進むためのスキルともいえます。
リーダーシップは、選ばれた人だけにある特別なスキルではなく、
誰もが発揮することができるスキルです。
そしてリーダーシップを発揮するポイントは、才能ではなく、
「どうしても成し遂げたいことがある」かどうか、
いわば、「欲の深さ」です。
まずは、成し遂げたいこと=目的を明確にすることが大事で、
リーダーシップはあくまで手段になります。
ビジネスパーソン3つの属性
リーダーシップは、誰もが身に着けることができる後天的なスキルです。
身に着けるために一番必要なことは、「やってみること」。
経験ということになりますが、その中で意識すべきことがあります。
ビジネスパーソンは、能力の特徴によって大きく3つの属性に分類できます。
T型(Thinking):思考力を強みにする人
C型(Communication):伝える力や人々と繋がる力を強みとする人
L型(Leadership):人々を統率して動かす力を強みにする人
※自分の属性の見極め方
①付箋に今まで自分が好きだった「~すること」を書き出していく。
名詞ではなく「動詞」であることがポイント
②最低50個、できれば100個書けたら、左上に「T」「C」「L」「それ以外」と明記した
紙に、書いた付箋を貼っていく
T型:「考えることが好き」「戦略ゲームで遊ぶことが好き」「問題を解くのが好き」
C型:「人と会うことが好き」「SNSで人と繋がるのが好き」「飲み会やパーティーなど人の集まりが好き」
L型:「世話を焼くのが好き」「自分で何かを決めることが好き」「人に夢を語ることが好き」
③一番多く貼られた型が、自分の属性を表している可能性が高い
生まれながらのリーダー気質とい方は、います。
L属性の人です。
目的思考が強く、その目的が自分一人の中におさまらず、人を巻き込みます。
「やりたいこと」「やるべきこと」が明確で、現状がそのラインに達していないことに対して
問題意識を強く持つ特性があります。
しかしL属性の人だけが、強いリーダーになれるかといったら
そうではありません。
リーダーシップを取らざる得ない状況(自分がやるしかい!状況)と、その中での気づき(自分にとってプラスになったという認識)を獲得することにより、身についていきます。
意識的な経験を求めて、積み重ねていくことが重要です。
T型タイプのリーダー:「軍師型リーダー」
さまざまなリスクや可能性を予見して、戦略的に勝ち筋を見極めて、事前に綿密に準備を整える
「冷静な判断力」が強です。
戦略リーダーシップは悩める人の側にいて、進むべき道を指し示すナンバー2的役割も担えます。
問題点
行動をする前にリスクを考え、とりあえず山に登るということをしない。
失敗を恐れるあまり行動力が極端に足りないパターンがある
解決ポイント
・リスクを乗り越えるほどの「欲」の対象を見つける
・メンタルをストレスに慣らすこと
C型タイプのリーダー:「プル型リーダー」
コミュニケーション能力が高く、「相手の強みを引き出すスキル」が強みです。
もちろん自分の考えを明確に表すこともするが、適切なタイミングで
相手からアイデアやビジョンや戦略を引き出すことができて、
相手のやる気も引き出しモチベーションを高く保ったまま行動を促せます。
問題点
人と仲良くすることが大好きだからこそ、人と摩擦を起こすような決断や行動が苦手
直球で厳しいことを言い合うことや、人の感情が強い摩擦を起こしている場面で矢面にたつことも非常に苦手
解決ポイント
・成し遂げたい欲を明確にすること
・ストレスにメンタルを慣らす覚悟
リーダーシップスキルを身に着けるためのキーワードとは、やはり「欲」の強さに関わってくることがわかります。
実際にやってみましたがこの3つの類型は、自分の特徴を知る上でもかなり役立ちました。
※自分はT型でした
そして、いわゆるL型しか良いリーダーシップを取れないのでは?
という疑問もあったところ、この「問題点」と「解決のポイント」は
腑に落ちます。
考えすぎて、なかなか行動に移せない
まさに自分のことを言われているようです笑
同時に、考える対象が大きすぎていることにも気がつきました。
ビッグテーマを狙いすぎている。。。
まずは小さく、出来そうなところから
このマインドはかなり気を楽にしてくれました。
欲とは?
欲と聞くと、「強欲」「欲深い」といったマイナスのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、
そうとも限りません。
・水を飲みたい
・運動をしたい
といった日常の行動も、「欲」が行動の起点になっています。
本能→欲求→行動
欲のない人はいないと言えます。
欲には大きく3つに分類することが出来ます。
①肉体的欲求 安全欲求/食欲/睡眠欲/性欲 ②社会的欲求 何らかの社会集団(家族/友人/組織など)に属することで安心したい 承認欲求(有名になりたい/他者に認められたい)も含まれる ③精神的欲求 自己実現や達成感 脳には自分の能力が高まったことを自覚すると、生存確率が上がったと認識して喜ぶ本能のメカニズムがある [~できるようになった] 自己満足の正体は生存確率を上げることを常に欲している精神的欲求が満たされたときの脳のポジティブ反応
やりたいこと(欲)の見つけ方
欲がなかなか湧きあがらない人の特徴は、
安全欲や自己愛が強い傾向があります。
欲を達成できなかった場合、自分が傷つく
なので、欲さない
といったイメージでしょうか。
そのため欲しがらないことを脳に刷り込み習慣化しています。
解決策として、
自分が傷つくことへの恐れや、欲求が満たされないコトに対する苦しさなどを
振り切るトレーニングがあります。
具体的には、小さなことから「やってみたいこと」を設定することを繰り返し
自分なりの「欲」を見つけられるようにするトレーニングです。
3WANTSモデル
どうしても実現したいと思える目的が明確であることが、リーダーシップの根源です。
しかし、どんな目的でも良いというわけではなく、
周囲の指示を集めやすいという特徴があります。
やりたいことの見つけ方とは、その特徴を満たす目的を探すことになります。
具体的には、3つの条件:3WANTSモデルがあります。
3Wantsモデル ①人が欲するか? 巻き込みたい人にとっても魅力的であること ②人を欲するか? 集団としての能力を必要としていること 目的達成が自分一人の努力や工夫で何とかなるものではなく、周りの人を巻き込まないと実現できない ③己が欲するか? 自分自身が本気になれる
自分にリーダーシップが足りない気がする方は、この3条件が揃った目的を持っているか?
を振り返ってみることが重要です。
会社でありがちなのが、①と③の点で問題を抱えているケースです。
例えば、
「所属している部門の成績を会社トップに押し上げる」
「顧客満足度を上げる」
などが多いのではないでしょうか。
会社全体としては正しいと思いますが、巻き込まれる一人ひとりにとって魅力的かどうか?は疑問で
自分自身ここの葛藤は常に持っていました。
それを達成すると、自分にどんな良いことが起きるのか?
その点が明確にならないまま、目標を押し付けられても、自分事化することが難しいので
モチベーションが上がりません。
人をリードしやすい(リードされたくなる)目的設定のために
①人が欲するか?
②人を欲するか?
③己が欲するか?
の3点に当てはまるかどうか?
どんな小さなことでも、その意識をもって取り組んみることが重要です。
③の己が欲するか?のみに執着している場合もあるなと思います。
自分自身を振り返ってみても
・スキルを取得したい
・資格を取得したい
など、「やりたいこと」が個人的すぎる場合が多々あるなと笑
そんなとき〇〇として、というように自分の前に条件をつけると
②と③とも関連する「やりたいこと」が思い浮かぶようになりました。
・中小企業診断士として
・マーケティングを行うものとして
・社員として
などです。
他にも、
・父親や夫として
など、仕事上の役割意外でも思い浮かべると、日常生活全体が
充実していく気がしてます。
日常、どのような役割を担っているのだろう?
と自問してみるのも効果的かなと思っています。
また役割は、不変なものではなく状況に併せて変わっていきます。
私は週末に、次の一週間自分の果たすべき役割は何かな?
と考える時間をとっています。
その上で何がやりたいか?えを考えて、
一緒にやって欲しい人を思い浮かべます。
そして、その人にとってどう魅力的か?を具体的に考えていきます。
考える際に、紙に書くと思考も整理されるのでオススメです。
なにも、大きなテーマではなく
・新しい企画のコンテンツを考えたい
・生活者情報のうまい整理の仕方を考えたい
など、小さなところから、意識してやってみてます。
リーダーシップを身に着けることのメリット
リーダーシップを身に着けるとで、自分の人生はどのように変わるのか?
メリットはたくさんありますが、3つのメリットを上げます。
①1人では到達できない景色を見ることができる
自分一人では絶対に出来ないようなことが出来るようになります。
人々の力をうまく合わせることで実現できることが多くあります。
仕事だけでなく、家庭でも言えることです。
ここをこうしたら、もっと良くなるのでは?
を、自分自身で周囲を巻き込んで変えることができたら、
より楽しい日々がまっています。
②経済的リターンが手に入る
人は、集団を形成して生活しています。
そして単体ではなしえない大きな成果を効率的に得ることが目的となっています。
なので、集団を統率できて、より多くの人に、より良い仕事をしてもらうことができる
「リーダーシップ人材」の需要は極めて高いです。
これからのAI時代においても、機械に代替されることないヒト固有のスキルだと思います。
マネジメント層、社長の年収が高いのもリーダーシップスキルの期待に合わせて値札が付けられています。
③自分の人生を生きる幸福感を得られる
リーダーシップがあると、自分の欲と意思に基づいて行動ができるようになります。
すると、人にやらされている感がなくなり、自分の仕事や毎日の暮らしが楽しく充実してきます。
疲れるというのは、自分以外の誰かから始まったものに追い立てられているからではないでしょうか。
おかしいとおもう、意味がないと思うこともルールだから従う、人の顔色ばかり見ている
そんなことが当たり前の毎日は疲れて当然です。
精神的に報われる日々を送るためにもリーダーシップは重要です。
リーダーシップを身に付けたら、同じ職場で同じ仕事をしていても
自分がやってみたいことを自然に見つけられるようになります。
自分の人生の主役になり、自分の人生を生きている実感を得られます。
まとめ
●リーダーシップとは「人を動かす力」
:目的を達成させるための手段
●目的=どうしても成し遂げたいという欲
:目的こそが大事 そのために欲を自覚する
●欲は行動の起点になる
:本能→欲→行動とういうシステムで人は動く
●やりたいこと(欲)のみつけけかた
:小さなことから「やってみたいこと」を設定することを繰り返し
自分なりの「欲」を見つけられるようにする
●リーダーシップを発揮すべき欲の条件「3WANTSモデル」
:①人が欲するか?②人を欲するか?③自分が欲するか?
●リーダーシップを獲得するメリット
:①1人では到達できない景色をみれる
②経済的リターンが手に入る
③自分の人生を生きる幸福
リーダーシップスキルの取得を目指すということは、
「やりたいこと」を常に考えていることにも繋がります。
その意識があるだけで、自分の人生が主体的になり、楽しくなります。
自分自身がそうでした。
そして、「3WANTS」の視点は本当に重要です。
自分自身を振り返ってみても、成功と失敗のポイントは
この③条件がそろっていたか、否かです。
それでもまずは、「自分は何がやりたいのか?」と
5分でも良いので考えてみるところから、
はじめてみてはいかがでしょうか。
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