マーケティングが大事。
これは社会人なったら言われ続ける言葉であり、経営系の学部の方は大学生の時から耳にし続けている言葉だと思います。
定番と言われる本を読んでみても、わかったようなわからないような。
「もっと実践で使える、マーケティングの学び方を知りたい」
このような声に応える、マーケティングの勉強方法を紹介したいと思います。
実は、いきなり本を読んでも、なかなか身につきません。
実体験がないと、なかなか理解ができないからです。
実体験×理論こそ、最適の勉強方法です。
【この記事の内容】
・日々の生活から学ぶ 実践型マーケティング勉強法
・初心者でも大丈夫な理由
・理論で知識を固める 参考書籍
初心者で、予備知識がなくても、学べる方法になっています。
私は、中小企業診断士として、お客様のマーケティングのご支援をしています。
同時に、メーカーのマーケティング部門で自社のマーケティングを担当しています。
マーケティング歴10年を超えました。
マーケティング関連本もおそらく100冊以上は読んでいると思います。
日々、私が実践して、効果があったと思う方法をご紹介いたします。
日々の生活から学ぶ 実践型マーケティング勉強法
わたしたちは日々、企業のマーケティング活動にふれながら生活してます。
今どのようなマーケティング活動に触れているのか?
と意識することから、マーケティングの勉強は始まります。
買った物、使い続けているもの、最近耳にするヒット商品
それぞれの「理由」を考えてみることが、マーケティングを学ぶことのスタートです。
いきなり本を読んでもなかなか身につかない理由
マーケティング理論の骨格は普遍的です。
普遍的だからこそ、抽象的です。
抽象的な言葉は、具体的な実体験がないと、なかなかイメージがつきにくいです。
なので、なんとなくわかったような気持ちにはなるけれど、実際のビジネスの場では活用出来なかったりします。
「知っている」と「使える」の差は、「イメージがしっかり出来ているか?」によります。
そのイメージを、日々の生活からつけていきます。
マーケティングとは
そもそも「マーケティング」とは、
誰に、何を、どのように提供するのか?
を考えることです。
マーケティング用語でよく聞く、
SPT:セグメント・ターゲット・ポジショニング
4P:プロダクト・プレイス・プライス・プロモーション
なども、誰に、何を、どのように買ってもらうか?の視点です。
日常からマーケティングを学ぶときの視点
誰に、何を、どのように?
の視点で
「最近自分が買ったもの」 「使い続けているもの」
をあてはめて考えます
例えば、最近私が買ったものに
「思い出箱」があります。
スマホの写真動画を取り込めて、大量保存出来、TVでも写すことができるHDDです。
なぜ買ったのか?を振り返ってみると
・スマホの容量がいっぱいで写真がとれない
・スマホの画像を皆でシェアしたい
といったニーズがありました。
上記の方法をWEBで調べていたところ、「思い出箱」にたどり着きました。
「誰に、何を、どのように」
に当てはめてみると。
誰に:自分
何を:
自分が感じる不「〇〇できない」:容量がいっぱい
自分が思う理想「〇〇したい」:TVでみんなでシェアしながらみたい
というニーズに対して
容量がいっぱい→大容量保存できる
シェアしながらみたい→TVに写すことができる
という「提供価値」があてはまります。
どのように:思い出箱:TVでも見ることができる、写真保存用の大容量HDD
具体的な商品・サービスの特徴があてはまります。
このように、自分が買った物の理由を言語化するクセをつけていきます。
また、自分が実際に買ったもの以外でも
「ヒットしているもの」
「話題の商品」
「ロングセラー商品」
を当てはめて考えてみたり、
ヒットしなかった商品(最近見なくなった商品)
について考えてみることもおすすめです。
身の回りの、さまざまな事例を考えていくと
「自分の頭で考える」習慣がついてきます。
この習慣こそ、学びをより深くするために必要な要素です。
初心者でも出来るのか?
初心者でも問題ありません。
予備知識も全くいりません。
なぜなら、みんな消費のプロだからです。
消費プロセスにおいて人は、意識していなくても「思考」を働かせています。
その思考を、立ち止まって考えてみることが大事です。
たとえば、さっきコーヒーをコンビニで買ったのですが
・なんでいつも、この水をかっているのだろう
・なんでこのコンビニコーヒーを買っているのだろう
と考えてみるイメージです。
「近かったから」
「安いから」
とかでもOKです。
そこから、自分にとっての「コスト」は、移動距離だな、やっぱり値段だな
など仮説が生まれます。
そこから、
それはなんでだろう?
と深ぼって考えていくことが出来ます。
「なんとなく」
はNGです。
そこを言語化してみることが大事です。
自分の購買行動を振り返ることこそ、マーケティングを学ぶことです。
そして、初心者でもマーケティングの知識が全くなくても実践可能です
理論で知識を固める:参考書籍
「自分の頭で考える」習慣がついたあと、マーケティングの本を読むと、理論的な知識がストンと入ってきます。
自分の購買行動を振り返り、理由を考えるクセは
マーケティング脳の下地
といえます。
例えば、「毎日一個、買ったモノの理由を考える」と決めます。
2週間くらいたってマーケティング本を読むと内容の理解に自分でも驚くと思います。
マーケティング本は種類がとても多いです。
100冊近く読んできて、最も入門として良いと思うのが
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」
です。
誰に、何を、どのように
というマーケティングのフレームは、P&Gマーケティングのフレームでもあります。
P&Gの出身で、USJをたてなおした著者が、事例をまじえながら、非常にわかりやすく説明してくれています。
自分の中にも事例が蓄積されているので、照らし合わせながら考えることで、理論が腹落ちしてきます。
腹落ちさせることができれば、目の前の仕事にも、活用することが出来ます。
まさに「使える」知識となるイメージです。
具体的な実体験と、抽象的な理論を合わせて学んでいくことが大事です。
まとめ
マーケティングの学び方のポイントは、自分の頭をいかに使うか?です。
自分が買ったもの、使い続けているもの、ヒットしているもの
理由を考えてみることからはじめることをおすすめします。
考えるクセがつくことこそ、マーケティングマインドが身についたことになります。
そのあとに本を読むことで、しっかりと理論が身につきます。
実体験×理論の両輪で学び続けることが大事です。
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