おもしろいアイデアの出し方 3つのSTEPで発想

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ほとんどの仕事において、「アイデア」は求められます。

私自身、マーケティングを軸にキャリアを歩んできました。
メーカーで働きながら、中小企業診断士として、ブランディングを中心に
コンサルティングをさせて頂いております。

全てのテーマで「アイデア」を出すという工程は必ず存在します。

この記事では、

「アイデアを出さなければいけないのだけれども、全く思い浮かばない」
「ひらめきをコントロールしたい」
「具体的なアイデアの出し方を知りたいな」

という疑問にお答えできる記事になっています。

なぜならば、今回ご紹介する「おもしろいアイデアの出し方」
を実践していることで、アイデアが枯渇することなく、多くのテーマを同時並行ですすめることが出来ています。

記事の前半では、「おもしろいアイデア」の要素についてお話をさせて頂き、
記事の後半では、独自に開発した具体的な発想方法【アイデア・ブリッジ】について解説します。

誰でもできる、シンプルな方法ですので、
この記事を読み終えたらスグに、使うことができます。

おもしろいアイデアとはなにか

アイデアとは

「既存の要素の新しい組み合わせ」だと言われています。

0から1を生み出すというよりも、ある者同士を関連付けて
新しいものを作り出すというイメージです。

事物の関連性をみつけ出すスキルが、アイデアを出すためのスキルとなります。

とはいえ、はじめて、新商品企画を行う部署に配属されたときは、いろいろと悩みました。

とにかくアイデアが出ない…

出ないというか、出し方がわからない…

といったイメージです。

アイデアの出し方については今まで全く習ったことも無かったので、
書籍やセミナーなど、学ぶ機会を多く設けて、アイデアについて学びました。

さらに、数多くヒット商品を手掛けていた諸先輩方の方法論も参考にさせて頂き、
実践で試してはブラッシュアップをする、ということを繰り返して来ました。

そうするなかで、
アイデアの出し方は沢山ある、確かに、やり方通りにやればアイデアは出るかもしれない

けれど、本当に必要なのは、アイデアを出すことではなくて
“おもしろい”アイデアを出すことだと気が付きました。

おもしろいとは、笑えるといったことではなく、
「可能性」を感じることです。

おもしろいアイデアとは

「親近性」×「新奇性」をもったアイデアのことです。

2つのポイントを満たすために
「組み合わせる要素の距離感」が必要になってきます。
※アイデア=既存の要素の新しい組み合わせ

要素が近いと[=親近性]凡庸のアイデアになりますが、要素が遠いと見たことも無い新しい[=新奇性]アイデアになります。
遠すぎると、ただ奇天烈なだけになってしまいますので、

「近すぎず、かつ、遠くに行きすぎない」
という距離感がおもしろいアイデアをつくるポイントです。

おもしろいアイデアを創出するための方法:アイデア・ブリッジ

「近すぎず、かつ、遠くに行きすぎない」
有益かつ、斬新なアイデアを出す方法論として、
「アイデア・ブリッジ」という独自手法を考えました。

アイデア・ブリッジ:3STEP

STEP1:テーマに忠実なキーワードを10個書き出す
STEP2:テーマに全く関係ないキーワードを10個書き出す
STEP3: STEP1とSTEP2を10回繰り返す 

STEP1:テーマに忠実なキーワードを10個書き出す

まずは、テーマに忠実なキーワードを10個書き出します

どんなにつまらなくても、かまいません。

すでに現存しているアイデアでも、良いです。

ここでのポイントは、とにかくアウトプットすることです。

たとえば、チョコレートの新商品を考えるテーマなら

「すごく甘い」「かわいいかたちをしている」「カラフルな色をしている」「脳が活性化する」
などなど

頭に思いついた順番から書いていきます。

STEP2:テーマに全く関係のない言葉を10個書き出す

次に、テーマに全く関係のないキーワードを10個書き出していきます

どんなに意味がわからなくても、かまいません。

ここでのポイントも、とにかくアウトプットしていくことです。

難しければ、目に映ったモノの単語を書き出していくところからでもOKです。

同様にチョコレートの新商品を考えるテーマなら、

「コップ」「パソコン」「ノート」など、目の前の物を書き出していきます。

STEP3:STEP1とSTEP2を10回繰り返す

忠実なキーワード、全く関係のないキーワードを10回繰り返します。

すると、
それぞれ100個、計200個のキーワードが生まれます。

繰り返す行為が、何度も橋を渡る行為と似ていたため
アイデア・ブリッジと名付けました。

繰り返していると、自然と組み合わせが出てきます。

例えば、

①「かわいいかたち」×②「コップ」
ティーカップチョコレート:チョコレートがコップになっていてそのまま食べられる。牛乳を入れると、ミルクチョコのような味わいになる

①「脳が活性化」×②「ノート」
チョコレートノート:1ページ1チョコがついているノート。ご褒美×脳活性化で勉強がはかどる

などなど。

繰り返しになりますが、おもしろいアイデアのキーワードは

「親近性」×「新奇性」です。

STEP1が「親近性」を、STEP2が「斬新性」を、あらわす要素になります。

繰り返すことにより、脳内リンクが発達し、自然と関係性が「見える」ようになってきます。

このワークを、商品企画未経験の方にやってもらうことも多いのですが、
ほとんどの方が、3~5個おもしろい組み合わせをもったアイデアが出せます。

参考:アイデア創出のフレームワーク

世の中には、アイデア創出のためのフレームワークが数多くあります。

アイデア出しに悩んでいた私は、ひととおりのフレームを使いました。
その経験もあり、今回の[アイデア・ブリッジ]に行きつきました経緯があります。

以下、ご参考までに、実際活用して効果があった代表的フレームを厳選して2つご紹介いたします。

「アイデアのつくりかた」フレーム

アイデア本の伝説的ベストセラーの「アイデアのつくりかた」で紹介をされている方法です。
下記5つのSTEPで進めます。

①情報を集める
②情報を咀嚼する
③情報の組み合わせ
④ユーレカ(発見した!)の瞬間
⑤アイデアのチェック

非常にシンプルですよね。

③で「情報の組み合わせ」と書かれていますが、
これがまさしく「アイデアは異なる要素の組み合わせ」だという所以でもあります。

オズボーンのチェックリスト

こちらも非常に有名な手法です。
「ブレーンストーミング(ブレスト)」という概念をつくった、
A・オズボーン氏が考案した考え方です・

9つのチェックリストにあてはめて、アイデアを創出するというものです。

①転用:他に使い道はないか?

②応用:他の業種や分野からアイデアが借りられないか?

③変更:形や機能を変えてみたらどうか?

④拡大:大きくしてみたらどうか?

⑤縮小:小さくしてみたらどうか? 

⑥代用:他のものでは代用できないか?

⑦置換:順番などを入れ替えてみたらどうか?

⑧逆転:逆にしてみたらどうか?

⑨結合:組み合わせてみたらどうか?

具体的な問いに応えていく形なので、非常に使いやすいです。
商品のリニューアルや、ベースのアイデアがある場合などに有効です。

まとめ

■アイデアとは「既存の要素の新しい組み合わせ」

■おもしろいアイデアとは「親近性」×「新奇性」をもったアイデア

■おもしろいアイデアを創出するための手法「アイデア・ブリッジ」
-STEP1:テーマに忠実なキーワードを10個書き出す
-STEP2:テーマに全く関係ないキーワードを10個書き出す
-STEP3: STEP1とSTEP2を10回繰り返す 

■伝統的なアイデアフレーム2選
「アイデアのつくりかた」
①情報を集める
②情報を咀嚼する
③情報の組み合わせ
④ユーレカ(発見した!)の瞬間
⑤アイデアのチェック

-「オズボーンのチェックリスト」
①転用:他に使い道はないか?
②応用:他の業種や分野からアイデアが借りられないか?
③変更:形や機能を変えてみたらどうか?
④拡大:大きくしてみたらどうか?
⑤縮小:小さくしてみたらどうか? 
⑥代用:他のものでは代用できないか?
⑦置換:順番などを入れ替えてみたらどうか?
⑧逆転:逆にしてみたらどうか?
⑨結合:組み合わせてみたらどうか?

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