こんにちは、みなもとです。
・会社で、「メタバース」に取り組むことになった
・メタバースをマーケティングに活用してみたいが、どうやれば良いかわからない
・活用事例を知りたい
このような悩み、ありませんか?
勤めている企業で、メタバースPJにアサインされて以来
私も、まさに同じ悩みを抱えておりました。
色々と調べ、試行錯誤をするなかで、
メタバースはマーケティングに活用する上で有効だ!という考えにいきつきました。
では、どのようなポイントが有効なのか?
具体的な方法も含めて、書いていきたいと思います。
【結論】
・メタバースは「ファンマーケティング」に活用する
メタバースとは?
メタバースとは、「meta:超越」と「verce:宇宙」の造語です。
インターネット上に生成された、双方向のコミュニケーションが取れる3D空間、と
理解するとイメージがつきやすいと思います。
メタバースというと、VRゴーグルがないと参加出来ないのでは?
と思う方がいるかもしれませんが、実はそうではありません。
通常のWEBブラウザからも参加が出来て、現在事実ほとんどの方が
VRゴーグルを付けずに体験しています。
ゲームの「フォートナイト」や「動物の森」のようなイメージと聞くと、
より理解がしやすいかもしれません。
盛り上がりの背景
2022年はメタバース元年とも言われています。
ニュースや新聞で見ない日はありません。
その盛り上がりの背景には、スマホの登場により、
デジタルとリアルが常に接続されている状態に
なったことが前提としてあります。
※「アフターデジタル2」という書籍に詳しいです
特に、盛り上がりのきっかけとなったのは
下記6つのポイントです。
①ザッカーバーグが、facebookの社名を「meta」社に変更した
②SNSの普及
→いつでもどこでも誰とでも、つながれる状態
③ゲームの進化
→「ひとりで遊ぶ」から「みんなで遊ぶ」ものへ
④XRの進化
→「そこに実際に居る」ような、実在感
⑤ブロックチェーンの進化
→唯一無二のデジタルデータ。需要と供給の発生
⑥日本との親和性
→アニメ、漫画、日本の文化は強みになる
メタバースをマーケティングに活用する方法
メタバースが盛り上がると、当然企業はビジネスに活用しようとします。
ビジネスの活用領域としては、大きく3つあるのではないでしょうか?
①マーケティング領域
②組織活性化
③生産性向上
ここでは、とくに①のマーケティング領域について話を進めたいと思います。
メタバースはとくに、ブランディングに役立つのでは無いか?と
考えています。
単発的な施策が効かなくなってきた今日、継続的に場をつくることになる
メタバースとブランディングは親和性が高いのではないでしょうか。
キーワードは、「ファンマーケティング」です。
ファンマーケティングとは?
ファンマーケティングとは、
ファンを大切にして、ファンをベースにして、中長期的に売上や価値を
上げていくことです
これは、「ファンベース」という書籍で紹介された概念であり、
メタバースの時代にとくに需要になってくると思っています。
現在、少数のファンが売上の大半を支えているといわれています。
値段が少し高くなったとしても、
ブランドを好んで買うという理由のひとつには「ファンだから」
という思いがあるからです。
※例)
水ではなく、サントリーの天然水を買う
塩ではなく、伯方の塩を買う
いままでは、「購買」や「所有」でしかファンであることを表明出来ませんでしたが
メタバースが出来たことにより、双方向でコミュニケーションを取ることが
出来ます。
ブランドはファンに感謝の気持ちや、考えを直接伝える場となり、
ファンはブランドを応援する場になります。
ファンマーケティング:3つのポイント
ここでは書籍「ファンベース」で書かれてる
ファンとの関係性を強くする4つのアプローチを紹介いたします。
「共感」を強くする
・ファンの言葉を傾聴し、フォーカスする
・ファンであることを自信を持ってもらう
・ファンを喜ばせる。新規顧客より優先する「
「愛着」を強くする
・商品にストーリーやドラマを纏わせる
・ファンとの接点を大切にし、改善する
・ファンが参加できる場を増やし、活気づける
「信頼」を強くする
・それは、誠実なやり方か?自分に問いかける
・本業を細部まで見せ、丁寧に紹介する
・社員の信頼を大切にし「最強のファン」にする
具体的STEP
では、どのようにメタバースをブランディングに活用するのか?
イメージとしては、今のブランドサイトをメタバースにしていくイメージです。
ここで、設計のフレームを共有したいと思います。
①ブランドイメージ:
ブランドのイメージを書き出します。
自分たちが意識しているイメージとともに、過去生活者調査をしたものが
あれば、その資料も用意してキーワードを整理します
②生活者の体験:
ブランドを通して、どのような楽しい体験、嬉しい体験をメタバース上で
行いたいか?を考えます。
ここで大事なことは「遊び」の要素です。
ビジネス脳になっていると、どうしても真面目に考えてしまいがちですが
どんなゲームがあったら良いか?どんなアトラクションがあったら良いか?
を、自分がユーザーになった気持ちで考えていきます。
③メタバースコンセプト:
「①ブランドのイメージ」「②生活者の体験」を掛け合わせて、
メタバースコンセプトを定義していきます。
④メタバースコンテンツ
「③メタバースコンセプト」に沿って、コンテンツを制作。
そのさいに、①ブランドイメージとの親和性を意識した「世界観」
②生活者の体験のための「アクティティ」を設置することを意識します。
+α:インセンティブの設計
メタバースに訪れること、メタバースの中で行動することは
「楽しそう」といった感情面からのアプローチがとても大事です。
さらに、ほかのキャンペーン施策などとの違いは「継続性」です。
そのためにインセンティブを設計する必要があります。
楽天ポイントやTポイントに代表される「ポイント制度」が
わかりやすいです。
ブランドオリジナルのポイント制度を設計し、訪問やアクティビティの結果
に紐付けると、実利的な「ファンのメリット」を設置できます。
メタバース×ファンマーケティング:事例
フェンダー
アメリカの楽器メーカーFenderは、Meta社の「Horizonワールド」内に、自社のバーチャルワールド「Fender Stratoverse」を開きました。
ギター型の島になっており探検をすることが出来ます。
ワールドを探索すると、サウンドを収集することが可能。
エアギターチャレンジ、ピック投げゲーム、ギタートリビアコンテストなどが出来ます。
それぞれのアクティビティをクリアすると、アバターの着せ替えや集めたメサウンドから好きなメロディを創れます。
BMW
BMWもMeta社「Horizonワールド」にメタバース空間「MINIverse」を開設。
ミニクーパーを運転することができる。
サントリービアアイランド
サントリービールは、ビール造りのこだわりと品質価値を体験できるコンテンツとして
「冒険型ビール工場体験 BEERiLand」を開設
スマホやPCから入れて、プレイヤー自身がアバターを自在に操作しながら、サントリーのビール「プレミアムモルツ」の素材のこだわりや製造工程を会話や動画などを通じて学び、没入感のある体験をすることができる。
ビアアイランドをクリアして、応募した人の中から、毎月抽選で100名に「BEER iLAND ザ・プレミアム・モルツ特別試飲キット」が送られてくる
メタバースのマーケティング活用、メリットデメリット
メリット
なによりも、継続してコミュニケーションの場がとれるという点が
大きなメリットとです。
そして、メタバースは、その自由さや自分らしさを表現できる場として
Z世代との親和性が高いと言われています。
次世代との接点を持つ場としても期待されています。
デメリット
とはいえ、まだメタバースは発展途上です。
事実日本での事例はまだほとんど見られません。
なので、エントリー層が
VRゴーグルがないとメタバースには参加出来ないという誤解も
多いです。
PCやスマホからも参加することが出来ることを活かし、
よりわかりやすいガイドが必要になってきます。
■まとめ
以上、メタバースのマーケティング活用の可能性について、
考え方をまとめさせていただきました。
「何から取り組んで良いのかわからない」という方は、
メタバース×ファンマーケティングの考え方で
①ブランドイメージ
②生活者の体験
③メタバースコンセプト
④メタバースコンテンツ
の4つのSTEPを踏んでみるのはいかがでしょうか?
私も引き続き、試行錯誤を続けアップデートしていきたいと思います。
最後に、参考となる書籍をいくつか紹介します。
「メタバースとWEB3」
メタバースが今後の世の中に必須になる背景がよくわかります
「ファンベース」
ファンマーケティングの教科書
「アフターデジタル2」
リアルとデジタルが融合される現代のビジネスについて学べます
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