こんにちは、みなもとです。
・顧客ニーズを抽出するためにリサーチをしたいけれど、費用がない
・マーケティングリサーチって高いよね、、、
このようなお悩みに答える記事になっています。
【この記事の内容】
・N1分析なら費用をかけずに、ニーズ抽出のリサーチが出来る
・N1分析の具体的やり方
・N1分析のメリット/デメリット
※N1とは「1人」という意味です
たしかにマーケティングリサーチは高いことが多いです。
たくさんの人に、たくさんの質問をしなくてはいけない、、、
そのような思い込みがあるかと思います。
私は、10年以上マーケティングの仕事をしており、行った調査は数知れません。
けれど、費用をかけて、大規模なリサーチをしたとしても必ずしも「真のニーズ」が抽出できるとは限りません。
また、ターゲット像をイメージした「ペルソナ」をつくることもありましたが、あくまでも架空の人間です。
実在する、ターゲットにしたい人に、直接聞く
という手法が、最もニーズに近づけるやり方なのでは?と気づき実践したところ、非常に手応えを感じました。
以来、この手法を使い続けております。
この記事では、その内容について書いていきたいと思います。
N1分析なら費用をかけずに、ニーズ抽出のリサーチが出来る
N1分析とは、ターゲットにしたい「一人」にヒアリングをする方法です。
実際に存在する人から、直接ヒアリングしたニーズこそ、本物のニーズです。
そして、一人をヒアリングするだけなので、費用もかかりません。
1人の意見だとニッチすぎるのでは?と思ったかもしれないが、問題ありません。
名だたる企業や世間を賑わす商品サービスも、1人の思いやニーズから生まれました。
例えば、JINSブルーライトメガネも、「なんだか最近目が疲れる」という開発者の不がきっかけだと言います。
目の疲れは、スマホやPCのブルーライトが原因でそれをカットするというアイデアに行き着きました。
目が悪くない人までもをターゲットにすることに成功し、私も使っています。
一人をふかぼっていくことで、ニーズを抽出することが出来ます。
自分もこの方法を活用して、数多くのアイデアを生み出してきました
N1分析の具体的やり方
身近にいる人を思い浮かべて、開発する商品やサービスのターゲットにしたいと思う人を見つけます。
家族、親戚、友人、会社の同僚、SNSで繋がっているひと
実は幅広い年代層や価値観の人と繋がっていることに気がつきます。
ヒアリングのポイントは、「不満に思っていること」と「理想に思っていること」の両側面から聞いていくことです。
そして出て来た言葉に対して、「なぜ?」という問いを2回繰り返し、深く聞いていきます。
はじめは、「●●に対して少し聞かせて」と前置きしてからヒアリングを始めてもOKですが、上級者になると、会話の中から自然に聞いていきます。
「我慢せず食べたいけれど、太りたくない」
「食事のメニューや栄養を考えるのが嫌、誰かにかんがえて欲しい」
など
通常のリサーチと異なり、身構えることがないので、自然たいの気持ちで自然体のニーズが出てきます。
飾り気のない言葉で出て来たニーズこそ、真のニーズだと言えます。
N1分析のメリット/デメリット
メリット
メリット①:実在する人をターゲット像として設定できる
ターゲットにしたい、身近な方にヒアリングをするので、実在する人をターゲットに設定することになります。
「20代女性」や、「Z世代」など、広くターゲットをとらえるよりも、とても具体的かつ現実的です。
20代女性でも、学生も居れば、働いている方もいる、お母さんになっている人も居ます。
とても一緒の属性として、まとめることはできません。
実在する人をターゲットにする、ニーズが具体的になり、アイデアをより鋭いものにしてくれます。
メリット②:真のニーズが導き出せる
実在の人の実際の言葉として語られていることが、真のニーズです。
直接聞いた言葉ですので、想像ではなく、「事実」としての情報になります。
本音に近いこと、話し言葉で語られていること、ついでに出た言葉に「真のニーズ」が隠されています。
良いアイデアには、「真のニーズ」が必要です。
メリット③:費用がほぼかからない
身の周りのひとに、ヒアリングをするので、費用はかかりません。
※ヒアリングの時間をいただく場合、もちろん配慮は必要です。
デメリット
デメリット①:「N1だからニッチだよね?」という質問が出る
「マーケットの規模は?」
「ニッチすぎないか?」
という質問は、社内会議を通していく際に必ず出ます。
対抗策;抽象化していく
例えば、65歳の自分の母親にヒアリングしたとします。
その段階ではもちろんN1ですが、「60代:専業主婦女性」と抽象化すると、ある程度のボリュームを担保できます。
デメリット②:本当にニッチなニーズもある
とはいえ、本当にニッチなニーズもあります。
感覚でわかるところもありますが、見極めが重要になります。
対抗策:定量調査
ニッチか否かを見極める方法として、定量調査があります。
コンセプト受容調査の結果は社内だけでなく、流通との商談資料にも活用できるので適宜組み合わせることは有効です。
N1分析の注意
身近な人にヒアリングする場合にも、注意が必要です。
大切な時間をとってヒアリングさせてもらっているという意識を忘れず、配慮することが必要です。
あまり、聞き過ぎてもいけません。
コーヒーをごちそうするなど、お礼も必要ですね。
参考書
N1分析、ニーズ、マーケティングリサーチをさらに勉強したい方には、下記の書籍がおすすめです。
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
N1分析から多くのヒット事例を生み出した方が書いた本です。
N1分析を寄り体系的に説明してくれています。
マーケティング全体との関係性もわかりやすく整理されています。
私も、とても参考にさせてもらっています。
課題解決! マーケティング・リサーチ入門
マーケティングリサーチについて、さらに深く学びたいときの入門の一冊に最適。
「商品の売上が下がっているときの原因を知りたい」
「新しく考えた商品コンセプトの需要性を知りたい」
など、テーマにあったリサーチ手法を網羅的に紹介してくれています。
まとめ
N1分析は、費用をかけずとも、「真のニーズ」を抽出できる方法です。
実在する人の、実在するニーズをヒアリングするので、本音が見えてきます。
「この人に買ってもらいたい」と思う、身の回りの方を思い浮かべて、「理想」と「不」をインタビューをしていきます。
日常の会話からヒントを見つけていく姿勢にも繋がっていきます。
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