【書評】天才たちの日課

Book
記事内に広告が含まれています。

「すごい人」のルーティーンが知りたい

このようなことを、思ったことはありませんか?

一流のアスリートやビジネスマンは、パフォーマンスを安定的に発揮するためにルーティーンを活用していると言います。

スティーブ・ジョブズが毎日、黒いタートルネックとジーンズとニューバランスのスニーカーをはいていたは有名な話しですよね。

『天才たちの日課』という本があります。

その名の通り、古今東西の天才たちのルーティーンを収集した本です。

この記事では、特に参考になる「天才」と呼ばれた人のルーティーンを紹介します。

天才と呼ばれる人たちのルーティーン紹介

アンソニートロロープ[19世紀のイギリスの小説家]

毎朝5時半に机に向かう

人間が執筆をするのに適した時間は3時間、この時間をフルに使えるように訓練

目の前に時計を置いて、15分に250字書く

リヒャルト・シュトラウス[ドイツの作曲家]

朝8時に起きて風呂に入る

朝食:卵3個と紅茶、手作りのジャム

朝食後:ナイル湖畔を30分ほど散歩

10時から13時:仕事

昼食~読書:ショーペンハウアーを読む

15時から16時:仕事

16時:紅茶を飲み、散歩

18時:沈む夕日を愛でる

19時:夕食をとってから、雑談したりたばこ吸ったり

21時:30分読書

22時消灯

アーネスト・ヘミングウェイ[小説家]

午前5時半から6時に起きる

すぐに執筆に取りかかる

まずは前に書いたところを読む

いつも次がどうなっているかわかっているところで書くのをやめるから、すぐに続きが書ける

そして、まだ元気が残っていて、次がどうなるかわかるところまで書いて、やめる

朝6時から正午くらいまで、書き続ける

ヘミングウェイは立って書いたと言います。

胸の高さまである本棚の上にタイプライターを置き、その上に木製の書見台を置き、それに向かっていました。

村上春樹[小説家]

長編小説を書いているとき、午前4時に起きて、5~6時間ぶっ通しで仕事をする。

午後はランニングをするか、水泳をする。

そして雑用を片付けて、本を読んで音楽を聴き、21時に寝る。

繰り返すコトが重要で、自分に催眠をかけるイメージでより深い精神状態にもっていくと言います。

この生活を繰り返すことは、夜の時間が全く使えないことになり、交遊を図ることがほとんど出来なくなりますが、読者との関係がしっかりと築けていればかまわない、と考えているようです。

ウォレス・スティーブンス[詩人]

アメリカの詩人スティーブンスは、保険会社で弁護士としても働いていました。

「ちゃんとした職についていることは、この世で私が経験したことのなかで、もっとも素晴らしいことのひとつだと思う」

と言っていたそうです。

生活に秩序や規律が生まれ、自分の望む自由もあり、金の心配もない、と。

毎朝6時に起きて、2時間読書をする。

午前9時きっかりにオフィスに着き、午後4時半に帰る。

会社と家の間は6キロほどあったが、行きも帰りも歩いた。

昼休みにも1時間歩く。

その間に詩を作った。

ときどき立ち止まり、いつもポケットに入れている5、6枚の封筒に走り書きをする。

まとめ

今回、ご紹介したルーティーン以外も含めて、全体の共通項を考えてみると

・朝早く起きて、午前中に集中して仕事をしている場合が多い
・散歩の時間をとっている
・読書の時間をとっている

上記の3点が、浮かび上がってきました。

そして「規則正しい生活」をしている人が多いです。

天才と呼ばれる、とくに芸術家は破天荒な生活を創造しがちなので、これはちょっと以外でした。

やはり、長く活動するには安定したパフォーマンスと安定した心身が必要になります。

そのために、規則正しい生活は必然なのかもしれません。

そして、定型的な規則の中から、すばらしい創造性も生まれてくるのだなと思いました。

また、必ずしも長時間は働いていません。

短時間に集中して仕事をしている。

自分の集中できる時間を知っています。

それが「朝」の方が多い印象です。

共通項として上げた3点に、何も特別なことはありません。

明日からでも実践できることばかりです。

規則正しい生活と集中。

意識していきたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました