「とにかく、おもしろい本が読みたい!」
こんなとき、ありませんか?
【この記事の内容】
・声に出して笑ってしまう本の紹介
私は、読書が好きです。
かれこれ10年以上、年間100冊以上の読書をしています。
※時間に余裕のある学生時代は、もっと読んでいました
高校時代に「町田康」さんという作家に出会い衝撃を受けて以来、ずっと読んでいます。
いままでの読書体験を根底からひっくり返すほどの衝撃で、読書の面白さを気づかせてきれた作家です。
何に衝撃を受けたかというと、声に出して笑ってしまうほど、おもしろい本なのです。
TVでお笑いをみて笑う、漫画を読んで笑う
同じように、本を読んで笑うという体験を、はじめてさせてくれた本でした。
今回はとくにはじめて町田康という作家の名前を聞いたかたにむけて、入門編となるおすすめの本をご紹介します。
声に出して笑ってしまう本、「町田康」おすすめ3選
①パンク侍斬られて候
町田康さんの本はストーリーを読むのでは無く、文体を感じる読書だと言えます。
もちろんストーリーもおもしろいのですが、文章のひとつひとつ、言葉のチョイスが独特でひきこまれていきます。
文章にリズムがあり、そのリズムのまま笑わされます。
町田康さんは、日本初のパンクバンドINUのボーカリストという過去があります。
こちらも伝説となっています。
音楽と文学が、一番上手い形で融合し、規制の枠組みを外すパンクの概念が活きています。
パンク侍斬られて候の舞台は、昔です。
いわゆる、時代劇なのですが、現代風の言い回しでやりとりをしたりと自由です。
伝説のパンクバンドのボーカルで歌詞も書いていたということもあり、
独特のリズムで文章が構成されています。
今まで読んだことの無い、新感覚を味わうことができます。
②ギケイキ
源義経の現代語訳です。
最近は古典の現代語訳にも取り組まれていて、こちらも超絶におもしろいです。
古典の現代語訳というと、どこか堅苦しいイメージを持たれるかもしれませんが、そんなことは全くありません。
独特の文体とリズムを存分に発揮されています。
とにかく自由で、この場面で、この書き方をされたら絶対笑う、という場面が多数あります。
たとえば、シリアルな場面で、屈強な弁慶が、いきなり猫なで声で話はじめたり笑
古典ってこんなに面白いんだと思える作品です。
③へらへらぼっちゃん
町田康さんは、エッセイもとにかく面白いです。
日常自体の面白さに加え、フォーカスを当て方と独特な語り口が理由かなと思っています。
とくに、仕事がまだあまりなかったときの話がおもしろいです。
一日中時代劇を見ていた時期の話は落ち込んだときに何度も読みたくなってしまいます笑
午前中から、時代劇の再放送がはじまると、酒を飲みながらそれを見る。
夕方すぎまで見続けて、酔いが回ると、時代劇の言い回しを模倣しながら、机の上で少し踊る。
といった日常が独自のリズムを持った文体で語られておりやみつきになります。
日常をおもしろおかしく書き記すといった点で言うと、日本屈指の作家だと思います。
まとめ
落ち込んだとき、疲れているとき、とにかくおもしろい本が読みたいとき、町田康さんの本はおすすめです。
笑いは心に効果があると言われていますが、文字通り声を出して笑える本だからです。
小説だけで無く、エッセイや現代語訳、あらゆるジャンルで楽しませてくれます。
面白い本が読みたいと思っていた方はもちろん、なんだか最近笑えていないなと感じている方も、是非手に取って読んでみては、いかがでしょうか?
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