「不」がアイデアの起点:リクルートのすごい構創力

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・アイデアを考えなければいけないけれど、なかなか思い浮かばない

このような悩みありませんか?

とくに、新規系の部署に配属をされたり、その場合以外でも「アイデア」はビジネスにおいて常に求められますよね。

中小企業診断士として、「新規開発」のテーマに携わらせていただくことも多いですが

「何から考えたら良いかわからない」

このような悩みは数多く聞きます。

この記事はそんな悩みの解決の一助になることを目指します!

参考書籍:
『リクルートのすごい構創力』

Bitly

リクルートすごい構創力:新規ビジネス3つのステージと9つのメソッド

新規ビジネスと言えば「リクルート」が思い浮かぶ方も多いと思います。

『リクルートのすごい構創力』では、リクルート流の新規ビジネスの型を3つのステージ9つのメソッドにわけて説明してくれています。

ステージ1:0→1「世の中の不をアイデアへ」
メソッド①不の発見
メソッド②テストマーケティング
メソッド③インキュベーション

ステージ2:1→10前半「勝ち筋を見つける」
メソッド④マネタイズ設計
メソッド⑤価値KPI
メソッド⑥ぐるぐる図

ステージ3:1→10後半
メソッド⑦価値マネ
メソッド⑧型化とナレッジ共有
メソッド⑨小さなSを積み重ねる

上記のリクルート流3つのステージ9つのメソッドは、現在多くの企業の新規ビジネスプログラムの原型になっているのではと感じます。

不を起点に考える

「不」とはなにか?

アイデアの起点は「不」です。

不とは、不便/不満/不安など、あらゆるネガティブな概念の象徴です。

消費者、企業、事業者、社会に大きな不が存在存在するなら、それを解決にはビジネスの機会があるという考え方です。

学習に関する不→スタディサプリ
就活に関する不→リクナビ
結婚に関する不→ゼクシィ
住宅に関する不→スーモ

など、いまのリクルートのサービスはこの不を起点にしています。

ニーズとは何が違うのか?

ニーズは、お客様の求めているモノに対して、不はあるべき社会の姿が反映されます。


・誰もがめに付けなかったモノ
・既存の産業を大きく変えるモノ
・収益につながるモノ

ニーズ

・お客さんが求めているもの
-価格が高いのが不満
-スピードを上げてほしい など

不を起点としたアイデアのポイント

以前リクルート出身の型が主催する、新規ビジネス開発をテーマとした研修プログラムに参加したことがあります。

ステージ1:0→1のところを実際に体験したのですが、「不」を考える視点が非常に参考になりました。

不の深さを考える

着目した不が、

・解決されなかったときの影響
・解決されたときの影響

の両面から、不の持ち主の視点からインパクトを考えていきます。

そこまで深刻な不は、実はあまり想像できていないことにも気がつきます。

たいてい、解決されなくても何とかなってしまうことがほとんどです。

コツは、自分の中の不を考えてみることです。

自分事だと、「どうしても解決したい」が出て来ます。

夢のような話しだとしても、そこにヒントがあります。

不の広さを考える

いくら不が深くても、その不の持ち主があまりに少ない場合ビジネスになりません。

その不にはどのくらいの広がりがあるのか?市場規模を想定します。

不をN=1から抽出した場合でも問題ありません。

N=1でピックアップした人(例えば自分)の属性を書き出してみて、それぞれの規模を捉えてみます。

・30代男性
・社会人
・サッカーが趣味

などなどです。

すると同じ属性内であれば、同様の不を持っている可能性があると仮説だて出来ます。

現在の不の解消法を考える

「深さ」もある、「広さ」もあることがわかると、解決策を考え出したくなります。

が、少し調べてみると、その不に対応する解決サービスは必ずと言って良いほどあります。

先行した、驚くべき完成度の高い類似サービスを見つけると、気持ちが萎えてしまうこともありますが、そこで踏ん張ります。

先行サービスと、どのような視点で差別化をはかるか?

この問いに答えるべく頭を働かせます。

まとめ

アイデアを考える=不から考える

これを意識するだけで、日常がアイデアの宝庫に変わります。

自分視点で、違和感やひっかかりを感じること、家族や友達との雑談に垣間見える愚痴がアイデアのタネになります。

では、その不をどうビジネスにするのか?

3つのステージ9つのメソッドが、『リクルートのすごい構創力』には書かれています。

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