ChatGPTをアイデア出しに活用する3つの方法【入門編】

Marketing
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今、chatGptが盛りあがっているけれど、具体的にどのように使えば良いの?

このような悩みありませんか?

【この記事の内容】

ChatGPTをアイデア出しに使う3つの方法
壁打ちをする
②仮説の抜けモレをチェックする
マーケティングフレームワークに当てはめて使う

私は中小企業診断士として、主に顧客のマーケティング課題解決のご支援をしています。

仕事の中心には、「アイデア」があると考えています。

特に、マーケティング領域においてアイデアの重要性は高いです。

アイデアとAIの関係については、ずっと着目してきました。

ChatGPTが現れて、ひとつの解が表れた気がしました。
試行錯誤しながらも活用し、使い方のコツを整理しました。

ChatGPTをアイデア出しに活用したする3つの方法

ChatGPTとは

ChatGPTとは、OpenAI社が開発した、AIによるチャットボットです。

質問を投げかけると、回答をしてくれます。

人間と会話しているのと変わらないくらい自然に返してくれます。

基本無料で使えますが、有料プランに登録すると、最新のChatGpt4が搭載されます。
※より高度に、スムーズに使用できるイメージ

ChatGPTで出来ること

日常生活に役立てることから、ビジネスに役立てることまで、幅広い活用が可能です。

・日常の会話
・文章の作成/添削/要約/翻訳
・表リスト
・関数プログラミング
・アイデア出し


 など、仕事を効率化させてくれる活用用途が多数あります。

ChatGPT使い方のコツ

「質問を投げかける」という非常にシンプルな使い方だからこそ、有効に活用するにはちょっとした工夫が必要です

入力のコツ

-役割を与える
あなたは〇〇です
編集者、ブランドマネージャー、教授、主婦
……など

-制限を与える
〇〇文字以内で
箇条書きで
表で
……など

-前提を与える
これは若い世代にむけた記事です
……など

調整のコツ

-続きをいれてもらう
-視点を追加してもらう
「〇〇の観点も入れてください」
-具体例を足して貰う

-逆に質問させる

ChatGPTをアイデア出しに使う3つの方法

ChatGPTを具体的にアイデア出しに活用する方法を3つ紹介します。

①壁打ち

アイデア出しの壁打ち相手として使えます。

自然に会話してするようなやりとりが出来るので、まさに仲間とブレストをする効果が得られます。

例えば、家電のアイデアを考えているときに

「あなたは働きながら毎日家事もこなしている主婦です。
欲しいと思う、家事を助けてくれるアイテムはなんですか?」

と聞いてみる。

すると、

【ChatGPTの回答】

一般的に主婦の方々が便利だと感じる家事を助けてくれるアイテムをいくつか紹介させていただきます。

ロボット掃除機
家の中を自動的に掃除してくれるため、時間と手間を節約することができます。

電気圧力鍋
炊飯器やオーブンなどと同じく、料理を作るのに便利な調理器具です。
高温高圧で料理が早くできるため、煮込み料理やスープなどの調理時間が短縮されます。

ロボット芝刈り機
庭の手入れを自動的に行ってくれるため、手間を省くことができます。

食器洗い機
食器を手洗いする手間を省くことができ、多くの家庭で必需品となっています。

洗濯乾燥機
洗濯と乾燥を一度に行えるため、時間と手間を節約することができます。

以上のような家事を助けるアイテムは、多くの主婦の方々にとって便利なものとなっています。

と回答してくれます。

ロボット掃除機に着目をして、

「ロボット掃除機で、今不満に思っていることはどのようなことですか?」

と、さらに質問をして深める

すると下記のような、回答が得られます。

【ChatGPTの回答】

一般的にロボット掃除機に対する不満点として以下のようなものが挙げられます。

障害物に引っかかる
ロボット掃除機は、家具やカーペットの端などの障害物に引っかかることがあります。

そのため、家具の配置や敷物の厚みなどによっては、掃除の効率が低下することがあります。

ダストボックスが小さい
一部のロボット掃除機は、ダストボックスが小さいため、掃除中に何度も空にする必要があります。

また、ダストボックスが満杯になった場合、掃除の効率が低下することがあります。

騒音が気になる
ロボット掃除機は、モーターやブラシの回転音などの騒音が気になることがあります。

特に夜間や早朝に使用する場合、家族や隣人に迷惑がかかることがあります。

掃除範囲が限られる
ロボット掃除機は、バッテリーの持ち時間やセンサーの制限によって、一度に掃除できる範囲に限りがあります。

そのため、広い部屋や複数の部屋を効率的に掃除するためには、何度も充電や移動が必要になります。

それに対するアイデアをぶつけてみる

という使い方も出来ます。

また、逆にChatGPTに質問をして、思考を深めていくというやり方もあります。

②仮説の抜けモレをチェックする

自分で立てた仮説に対して抜けモレをチェックすることも出来ます。

膨大なデータから学習をしているので、網羅性という点で非常に優れているからです。

例えば、メタバースをマーケティング活用を考えていたとします。

顧客向けのファンマーケティングに活用できる。
そのなかでも、

・ブランドの体験価値を上げる
・工場見学の疑似体験をする
・ファンミーティングを開催する

と仮説をたてます

そこで

「あなたは、マーケティングプランナーです。
メタバースを、マーケティングに活用する方法をおしえてください。」

と質問を投げかけます。

すると

【ChatGPTの回答】

メタバースは、近年急速に注目されている新しい技術の1つであり、マーケティングにも多くの可能性があります。
以下は、メタバースをマーケティングに活用する方法のいくつかです。

ブランド体験の創造
メタバースは、仮想的な空間であるため、リアルワールドでは実現困難なブランド体験を提供することができます。

例えば、商品を仮想空間に展示して、顧客に商品を試してもらったり、仮想空間内でのイベントやコンサートを開催することで、ブランドとの関係を深めることができます。

顧客エンゲージメントの促進
メタバースは、顧客が直接仮想空間内にアバターとして参加することができるため、ブランドとのエンゲージメントを促進することができます。

例えば、顧客が商品を購入した際に、商品の仮想バージョンを提供することで、顧客が商品をより深く理解し、商品に対する愛着を深めることができます。

マーケティングデータの収集
メタバースは、顧客のアバターの行動履歴や行動パターンを収集することができるため、ブランドが顧客の好みや嗜好を把握し、ターゲティング広告などに活用することができます。

仮想広告の実施
メタバースでは、リアルワールドの広告と同様に、仮想空間内での広告が可能です。

例えば、ビルボードや看板広告などの仮想広告を展示することで、ブランド認知度を高めることができます。

ソーシャルメディアマーケティングの強化
メタバースは、ソーシャルメディアと密接に連携しており、InstagramやTwitterなどのソーシャルメディアでの宣伝と組み合わせることで、より強力なマーケティングキャンペーンを展開することができます。

以上のように、メタバースは、ブランドの顧客との関係をより強固にし、
マーケティングキャンペーンの効果を高めることができる様々な可能性があります。

との回答が得られます。

上記仮設と比べると
「④仮想広告の実施」の視点が抜けていることがわかり、検討範囲に入れることができます。

このように、機会損失を防ぐことに、役立てることができます

③マーケティングフレームワークに当てはめる

「誰に」「何を」「どのように」
というマーケティングフレームワークにあてはまて使うこともできます。

・誰に

ターゲット候補を抽出する

自分が今考えているアイデアに対して、誰がターゲットになるうるのか?をディスカッションすることができます

「自宅に食べ物がすぐに届くサービスです。
このサービスを欲している人は、どのようなひとでしようか?」

と質問を投げかけることで、下記のようなターゲット仮設を応えてくれます。

【ChatGPTの回答】

自宅に食べ物がすぐに届くサービスを欲している人は、以下のような人たちです。

忙しい人
仕事や家事などで忙しく、時間に余裕がない人たちは、自宅に食べ物が届くサービスを利用することで、料理や買い物にかける時間を節約することができます。

高齢者や障がいを持った人たち
高齢者や障がいを持った人たちは、外出や買い物が困難な場合があります。
自宅に食べ物が届くサービスを利用することで、自宅で食事を済ませることができます。

外食が好きな人
外食が好きな人たちは、いつでも自宅に好きな食べ物が届くサービスを利用することで、自宅でも外食気分を味わうことができます。

無添加やオーガニックなど、健康に気を使う人
無添加やオーガニックなど、健康に気を使う人たちは、自宅に健康的な食べ物が届くサービスを利用することで、自宅で手軽に健康的な食事をとることができます。

急な来客がある場合
急な来客がある場合、自宅に食べ物が届くサービスを利用することで、急な食事の用意ができます。

以上のように、自宅に食べ物がすぐに届くサービスは、
忙しい人や高齢者、外食が好きな人、健康に気を使う人、急な来客がある場合など、様々な人たちに需要があります。

ターゲットニーズを抽出する

例えば、Z世代に関するサービスを考えている場合、どのようなニーズが存在するのか?

“あて”をつけることができます。

下記のような質問でニーズ仮設を抽出することも可能です。

「あなたは、Z世代です。
今困っていることはなんでしょうか?」

すると、下記のような回答が得られます。

【ChatGPTの回答】

一般的にZ世代が直面している問題としては、以下のようなことが挙げられます。

①経済的な不安定感:就職先がなかなか見つからず、アルバイトや非正規雇用での収入しか得られないため、生活費や将来の不安がある。

②社会的な孤立感:SNSなどのオンラインツールを利用している一方で、実際の人間関係が希薄になっていることが多く、孤立感を感じる。

③精神的なストレス:学校や就職活動、人間関係などでストレスを感じることが多く、
そのストレスが精神的な健康に悪影響を与えることがある。

④環境問題に対する懸念:気候変動や環境問題に対する意識が高く、社会的な責任を感じている。

⑤デジタル技術の進化に対する適応:急速に進化するデジタル技術に対して、ついていくのが大変であり、
技術的なスキルアップが求められることが多い。

以上のような問題が、一般的にZ世代が直面している問題として挙げられます。

あくまで、表層的な譲歩かもしれませんが、ここから思考を深めるには十分かと思います。

・何を

ターゲット候補、ターゲットニーズ仮説から、どのような「価値」を提供するか?を考えます。

・どのように

打ち手の候補をディスカッションするイメージです。

ターゲットのニーズ、提供価値が決まったら、それを実現させるためにどのような製品サービスの切り口があるか?を探っていきます。

たとえば、「就職」をキーワードにアイデアを考えているとしたら

「本当に自分に合った仕事をさがすために、どのようなサービスを使えばいいでしょうか?」

と質問してみます。

【ChatGPTの回答】

職業診断サイト
自分の性格や能力、興味などを分析して、自分に合った職業を提案してくれるサイトがあります。
例えば、「リクルートキャリア」の「職業診断」や「マイナビ」の「転職お役立ちコンテンツ」があります。

転職エージェント
転職エージェントとは、求職者と求人企業をつなぐ仲介業者です。
自分の希望条件に合った求人情報を紹介してくれるため、自分に合った仕事を見つけるのに役立ちます。
有名な転職エージェントには、「リクルートエージェント」や「パソナキャリア」などがあります。

キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、職業についての専門的なアドバイスを提供する専門家です。
自分のキャリアプランを立てる上での相談や、転職支援なども行っています。
キャリアコンサルタントには、独立した個人のコンサルタントや、大手の人材サービス会社が提供しているサービスもあります。

リサーチ
自分に合った職種を見つけるためには、業界や企業の情報を調べることも重要です。
業界のトレンドや企業の文化、働く環境などをリサーチして、自分に合った職種を探すことができます。
インターネットを活用した情報収集や、業界関係の書籍や雑誌を読むなどが効果的です。

と、上記出てきたコンテンツをベースにアイデアを出すのも良いですし、あえて違う視点を探るのもありです。

ChatGPT活用の留意点

もちろんcahatGPTもメリットだけではなく、注意しなければならないこともあります。

・2021年までのデータしかない

2021年時点での情報から学習をしています。
なので最新の情報ではないことを注意する必要があります

・正誤のほどは不明

もちろん抽出されたコメントが、全て正しいわけではありません。
もちろん、間違えも沢山あります。
なので、そのコメントを鵜呑みにするのは危険です。

・機密情報を入れない

ユーザーとの会話履歴も、学習情報に含まれる可能性があります。
会社の機密情報などをいれてしまうと、外部にもれてしまう危険性があります。

AI時代に必要なスキル

これからの時代、非効率な仕事のほとんどは効率化されます。

ますます、人が仕事をする意味が問われてくるのではと思います。

AIは仕事を奪うものだと恐れるのではなく、AIを使ってさらに良い仕事をするという視点を持つことが大事です。

AIにはない、人特有の力として

・問いをつくるちから
・具体化する力

があると思います。

その2点を高めていくことが重要になります。

問いをつくる力

AIは解を出すには非常に優れた力を発揮します。

その力を最大限活用するにも、「問い」をつくる力が大事になると思います。

問いについては、こちらの記事でご紹介しております。

具体化する力

アイデアを具体化する力も人特有です。 

例えば、実際に商品化をする、サービスをリリースするといったことですね。

多くの人が関わり、それを調整しながら、具体化に持って行く。

そういったことは、今後も人間にしかできません。

まとめ

ChatGPTはアイデアを考えてくれるのではなく、自分がアイデアを考えることを助けてくれます。

膨大な情報から、問いに対する情報を整理して出してくれるので、調べる作業がなくなり、考える作業に没頭できるからです。

ChatGPTをアイデア出しに活用する方法として、3つ紹介しました。

①壁打ち
②仮説の抜けモレチェック
③マーケティングフレームワーク

「考える」ということは、人間最大の強みです。
その強みを引き出してくれる最強の相棒がAIです。

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